プレミアを代表するスター選手をW杯で見られない可能性? プレイオフに回ることになったポルトガル代表の現状

クリスティアーノ・ロナウドをカタールで見られない可能性がある photo/Getty Images

EUROから監督の手腕には疑問の声が上がっていた

プレミアリーグでは近年ポルトガル人の活躍が目立っている。ラルフ・ラングニック新政権となったマンチェスター・ユナイテッドの中心人物であるブルーノ・フェルナンデスとクリスティアーノ・ロナウドに加え、出場機会を増やしているディオゴ・ダロトもそうだ。同じ地区のマンチェスター・シティもルベン・ディアス、ベルナルド・シウバ、ジョアン・カンセロがポルトガル出身であり、これだけでも強力なチームを作ることができる。

しかし、彼らが同じチームとして戦うポルトガル代表の成績は良くない。2022年に予定されているワールドカップ・カタール大会に向けたヨーロッパ予選ではまさかのグループ2位でのフィニッシュとなってしまい、ストレートインで本大会出場を決められず、プレイオフに回っている。更にそこでのくじ運も悪く、カタール大会の出場を決めるには、EURO2020を制したイタリア代表を倒さなければならない可能性があり、今のポルトガルには難題すぎるかも知れない。

このような状況に陥ってしまったのはやはり、整備されていない戦術に原因があるだろう。後方から前線にそれぞれワールドクラスの選手が在籍しているポルトガルだが、ベスト16で姿を消したEURO2020ではチーム内での連携はそこまで見られず、個での突破に頼らざるをえないシーンが散見されている。前線と後方を繋ぐリンクマンのような役割の選手もおらず、終始ちぐはぐな攻撃をしてしまっていた。また、前線からの連動した守備も見られず、後方が苦労しており、フェルナンド・サントス監督のもとで好成績を望むのは難しいか。

前述した選手以外にも欧州5大リーグで活躍する選手が多いポルトガル代表だが、このままでは本大会への出場は厳しいだろう。

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