現代SBのお手本? 個人タイトルをかっさらう“川崎の鉄人” 

出場可能なリーグ戦全試合に出場した山根 photo/Getty Images

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リーグ戦全試合に出場

今の川崎フロンターレに最も必要不可欠な選手は誰か。右サイドバックとして躍動する日本代表DF山根視来かもしれない。

2020年に湘南ベルマーレから川崎フロンターレへ移籍した現在27歳の山根。4ゴール6アシストを記録した昨季の活躍も凄まじかったが、加入2年目の今季はさらに躍動した。得点数こそ「4」から「2」へ減ったが、アシスト数はDFの選手ながら「12」を記録(リーグ最多)。今季、ゴールに直接関与した回数は「14」と、しっかり増やしている。現代サッカーのトレンドでもある数字の残せるサイドバックとして素晴らしい活躍を見せ、お手本のような選手になっているのだ。

なお、データサイト『opta』によると、DF登録選手としては、エウシーニョが川崎時代の2015年、16年に記録して以来の2年連続2桁得点直接関与とのこと。攻撃的なサイドバックとして、クラブの系譜をしっかり受け継いでいるのが見て取れる。
そして、なんといってもその“鉄人ぶり”が素晴らしい。山根は今季、日本代表に招集されて欠場せざるを得なかった第21節の横浜FC戦(6月2日)を除いて、リーグ戦全試合に出場。しかも、ACLや代表活動などにも参加する過密日程の中で、37試合中36試合にフル出場と、強靭なスタミナと驚異のタフさを見せている。鬼木達監督も絶大なる信頼を寄せ、かけがえのないピースとなっているにちがいない。

また、アシスト王以外にも、今季のJリーグアウォーズではフェアプレイ賞とベストイレブンのダブル受賞も果たしており、山根は多くの個人タイトルをかさらっていた。来季以降もどんな選手に成長していくか楽しみで仕方がない。

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