森保ジャパン攻撃陣に復活の予感? 久保、堂安、中島、三笘に古橋、運命のサウジ戦へピースは揃う

アトレティコ戦で得点決めた久保 photo/Getty Images

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今週は日本人選手が躍動

森保ジャパンの攻撃陣は復活しつつあるのだろうか。

2022ワールドカップ・アジア最終予選を戦う日本代表は11月にベトナム、オマーンを渋くも撃破して希望を繋いだが、攻撃面は明らかに物足りなかった。個人の面で言うと、海外組の主力選手たちが所属クラブで調子を落としていたのだ。

リヴァプールに所属する南野拓実はなかなか出番を得られず、昨季好調だったフランクフルトMF鎌田大地もチームと一緒に成績が上がらず、オランダ・PSVでプレイするMF堂安律は負傷明け。
マジョルカのMF久保建英とポルティモネンセに戻ったFW中島翔哉も負傷しており、1トップの大迫勇也もまだ本調子ではなかった。11月の攻撃陣で期待できたのはセルティックFW古橋亨梧、左サイドから美しい崩しを見せる三笘薫、ベルギーで継続的に活躍するヘンクのFW伊東純也くらいだろう。

しかし、状況は徐々に変わりつつある。怪我から復帰した久保は先日のアトレティコ・マドリード戦で復活を印象付けるゴールを決め、ポルティモネンセでは中島が昔のようにのびのびと結果を出している。

フランクフルトでは鎌田も出番が増え、PSVではポジションを掴めないかと思われた堂安が2列目で躍動。ノニ・マドゥエケといったライバルを押し退けて右サイドのポジションを確保しようとしている。

南野は出番こそ限定的だが、11月20日のアーセナル戦でようやくプレミアでの今季初得点を記録。最近は称賛する意見も多く、来年1月から開催されるアフリカ・ネーションズカップにモハメド・サラーとサディオ・マネが向かう際には、南野の出番が増えるのではないかとの予想もある。代表戦を戦ううえで試合勘は極めて重要だ。

武藤の代表復帰だって面白い photo/Getty Images

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来年2月には重要なサウジアラビア戦控える

ヴィッセル神戸の一員としてJリーグへ戻った大迫もJ1復帰直後はなかなか結果が出なかったが、ラスト4試合で3得点2アシストと活躍。まずまずの手応えを掴んでシーズンを終えられたのではないか。

また同じヴィッセル神戸ではFW武藤嘉紀も見事な結果を残した。J1では5得点7アシストと、日本代表でも力になれるはず。センターフォワード、ウイングなど複数ポジションを担当でき、日本人選手離れしたフィジカルも他のメンバーにはない武器だ。

加えて古橋、伊東、三笘も継続的にクラブで出番を得ており、1月27日の最終予選・中国戦、2月1日の重要な首位・サウジアラビア戦では攻撃陣の選択肢が増えてくると予想される。それこそ中島の復帰も面白い選択肢になるはずで、左サイドを巡る三笘との競争は刺激的だ。同じく2列目では久保が調子を維持してくれればアイディアも増えてくるはず。久保と裏のスペースを突くのが上手い古橋とのラインが機能するところも見てみたい。

11月の2試合は伊東の2ゴールで何とか勝ったという印象で、格下相手に納得できる内容ではなかった。2022年のスタートでは一味違うところを見せてほしいが、久々に躍動する攻撃陣を見ることは出来るのか。

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