17歳でのバルサデビューから“10年” 各地を転々とするドリブラーは今どこにいる

ウディネーゼでプレイするデウロフェウ photo/Getty Images

セリエAで自慢のドリブル披露中

17歳でバルセロナデビューを果たして10年。カンテラ(下部組織)が生んだテクニシャンが今どこにいるのか把握しているサッカーファンはどれだけいるだろうか。

セリエAにて密かに存在感を強めているのが、ウディネーゼでプレイするFWジェラール・デウロフェウだ。

デウロフェウはカンテラの頃より有名な存在で、テクニックレベルはかなり高い。ドリブル突破を得意としており、2011年にはトップチームデビュー。あれから10年経ったが、ここまでのキャリアは迷走したところもある。

バルセロナで出番を掴めぬまま2015年にエヴァートンへ完全移籍し、2017年にはミランにレンタル移籍。その夏にはバルセロナが買い戻しオプションを行使したことで古巣へ戻ったのだが、結局出番を掴めぬまま翌年にはイングランドのワトフォードへ。

2018-19シーズンにはプレミアリーグで10得点とブレイクしたものの、二桁得点を決めたのはこの1シーズンだけだ。そこからは目立った結果を残せず、昨夏にウディネーゼへ加わることになった。

昨季は怪我で長期離脱していたが、今季は開幕から継続的にプレイ。自慢のドリブルは今も健在で、現時点でセリエAで9番目に多いドリブル成功数24回を記録している(数字は『WhoScored』より)。

得点の方も4得点を挙げており、セリエAで4点挙げるのはミランでプレイしていた2016-17シーズン以来のことだ。ウディネーゼは14位とやや苦戦しているが、デウロフェウは着実に結果を残している。

デビューした時が若かったこともあり、まだデウロフェウは27歳と中堅世代だ。思い描いたキャリアとは異なるかもしれないが、そのテクニックは今も5大リーグで十分に通用している。ここからもう一度ステップアップできるのか、今後のキャリアに注目だ。

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