アビスパの躍進を支えた“縁の下の力持ち” 見逃せなかった湯澤聖人の貢献

今季アビスパで印象的なパフォーマンスを披露した湯澤 photo/Getty Images

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左右両サイドをこなすSB

2021年シーズン、昇格組ながら明治安田生命J1リーグを勝ち点54の8位でフィニッシュしたアビスパ福岡。開幕当初に長谷部茂利監督が掲げていた「勝ち点50以上・10位以内」という目標も達成した同クラブは、今季のJ1において台風の目となった。

そんな福岡の躍進を支えた“縁の下の力持ち”といえば誰になるか。何人か候補はいるものの、そのひとりにDF湯澤聖人(28)は挙げることができるだろう。

左右のサイドバックをこなせる人材として、2021年は随所で存在感を見せた湯澤。福岡のSBといえば右はサロモンソン、左は志知孝明といったイメージが強い人も多いだろうが、湯澤はこの2人のバックアッパーとしてこの上ない活躍を披露したと言っていい。試合に出れば、豊富な運動量と抜群の対人性能を活かして与えられた仕事を完遂する。パフォーマンスの波も少なく、まさに“安心・安全”のバックアッパーだったことは間違いない。
そして、湯澤はときに前述した2人を差し置いてスタメンに抜擢されることも。ただのバックアッパーではなく、同選手はチーム内の競争意識を高める存在としても機能した。今季における福岡の躍進は、彼のような選手が年間を通して一定のパフォーマンスを維持していたことも大きく関係しているはずだ。そういった点に目を向ければ、やはり今季に湯澤が見せた貢献というのは見逃せない。

2021年シーズン、アビスパの躍進を支えた“縁の下の力持ち”。福岡が来季さらなる飛躍を遂げるためには、湯澤のような選手がほかにも多く出現することに期待したいところだ。

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