彼の復活を誰が予想した 主力不在が続いた11月のシティを救った青い韋駄天FW

復調を見せるスターリング photo/Getty Images

後半戦での前線のキーマンとなる

直近のライプツィヒ戦では敗れるも、今季は勝利を積み上げているマンチェスター・シティ。ライプツィヒ戦の前にはクラブ・ブルージュ戦から7連勝を積み上げており、好調ぶりがわかる。特にこの期間は主力選手がコンディション不良や怪我で離脱するなど、チームとしては苦しい期間であったが、難敵を退けて勝ち点を取りこぼさずに済んでいる。

特に11月はケビン・デ・ブライネやジャック・グリーリッシュ、フィル・フォーデンら攻撃の核となる選手の離脱が目立っており、その中でも勝ち点を取れたのは大きく、ラヒーム・スターリングの復調がなければ、結果は変わっていた可能性は十分にある。

昨季同様に今季も不調でシーズンをスタートさせたイングランド代表FW。新加入グリーリッシュの存在もあり、本職とされていたサイドでは出番がなく、センターフォワードで起用されることに。しかし、そこでもフェラン・トーレスの存在もあって順調にはいかず、バルセロナ移籍が囁かれていた。

だが、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラの継続した起用から調子を取り戻し、主力不在の11月は3ゴールを記録している。特にパリ・サンジェルマン戦で見られた同点弾は勢いを失いつつあったチームを復活させるゴールであり、以前まで得点源として活躍していた過去の姿を思い出させるシーンであった。

また、ドリブルの切れ味も戻りつつあるのか。本来はスピードを生かした突破を武器としていた選手だが、研究されたのか開幕のトッテナム戦のように通用しない場面が散見されていた。が、アストン・ヴィラ戦では対峙したマティ・キャッシュを翻弄するドリブルを披露しており、その流れからルベン・ディアスのゴールをアシストしている。

ペップの起用に応えたスターリング。実際にイングランド代表では10番を付けるなど実力はある選手であり、素晴らしいのは当然なのだが、ようやく長いトンネルを抜けたようだ。

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