ペップ・シティでは通用しないか 英国行きが囁かれるポルトガル代表FWの現在地

イングランドから関心を寄せられているフェリックス photo/Getty Images

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改善点が明確なだけに成長を期待したい

移籍市場では本職のストライカーに興味を示すことの多いマンチェスター・シティだが、明確なターゲットがボルシア・ドルトムントのアーリング・ハーランドのみとやや選択肢が少ない。今夏の移籍市場ではトッテナムのハリー・ケイン一本に絞ったが、市場終盤で獲得に失敗しており、結局本職のセンターフォワードがゼロでシーズンをスタートさせてしまった。今季はベルナルド・シウバが得点面で覚醒しており、決定力不足に悩むことは減ったがゴールを奪える選手を複数リストアップすべきだ。

英『Manchester Evening News』によればアトレティコ・マドリードのFWジョアン・フェリックスが今冬での退団を希望しており、シティが彼に興味を示しているようだ。しかし、クラブとの契約は2026年まで残っており、獲得を望むのであれば高額な移籍金を用意する必要がある。

育成の名門であるベンフィカ出身の22歳はアトレティコに約153億円の移籍金で加入している。チームに合流後はまずまずのパフォーマンスを見せているが、アトレティコでのリーグ戦最多ゴールが20-21シーズンでの7ゴールと少なく、前述した移籍金に見合う活躍はできていない。

そんなフェリックスは最前線にポジションを取るセカンドトップのスタイルを持つ選手だ。テクニカルなドリブルでの突破は彼の武器であり、サイドに流れて仕事をすることができる。攻撃面でのセンスは抜群であり、今のシティのアタッカーたちにも引けを取らない。しかし、致命的に守備ができない。前線からのハイプレスが行えず、強度にも連携力にも乏しく、現在のシティに来れば置いてけぼりにされるのは目に見えている。闘将ディエゴ・シメオネが率いるチームで起用されないのはそういった理由だろう。

とはいえ、守備がついてくれば世界でも有数なアタッカーであることは間違いなく、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラがどこまで指導できるかにかかっている。シウバ、エデルソン・モラレス、ジョアン・カンセロ、ルベン・ディアスと同じくベンフィカ産の選手だけに今後の動向に注目だ。

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