総得点の約半分となる“40ゴール”に関与 マリノスの攻撃を支えた強力なブラジルトリオ

その中でもマルコスは攻撃の核となる人物だ photo/Getty Images

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前線で違いを生みだしている

今季のJリーグは川崎フロンターレの2連覇で幕を閉じることになった。シーズン終盤での三笘薫と田中碧の移籍もあり、崩れるかに思われたが、8月28日のコンサドーレ札幌戦から10月24日の清水エスパルス戦までの7戦はすべて勝利しており、絶対王者たる所以をここで発揮している。

続く横浜F・マリノスも川崎ほどではないが、強いチームであったことは間違いない。一昨季にリーグ制覇を果たし、昨季は崩れてしまったが、今季はまた勢いを取り戻し、2位でのフィニッシュとなった。一時は首位川崎との差を縮めたが、結局は13ポイント差まで広げられてしまった。

そんなマリノスの攻撃を支えたのが、ブラジルからやってきた3人のアタッカーたちだ。攻撃で違いを生むブラジルトリオはリーグ戦でゴールアシスト含めて40得点に関与しており、今季マリノスが挙げた82得点の約半分に絡む活躍を見せている。

2019年からクラブに在籍しているマルコス・ジュニオール。加入初年度からフル稼働しており、チームメイトである仲川輝人と共に15ゴールを決め、得点王を獲得している。少し気の短い選手ではあるが、攻撃センスは抜群であり、バイタルエリアからのドリブルやシュートは絶品だ。

レオ・セアラとエウベルは今季から加入しており、レオの覚醒はチームに大きな影響を与えている。当時はフランスへ渡ったオナイウ阿道がゴールを量産しており、代役となったレオには凄まじいプレッシャーとなっていたはずだ。それでも、前田大然、オナイウに次ぐ10ゴールを決めており、ストライカーとしての役割を遂行した。

エウベルはサイドを主戦場とするドリブラーであり、チームにフィットするまでにあまり時間はかからなかったか。ドリブルでの単純な突破を得意としており、そこからのチャンスメイクを得意としている選手だ。決定力不足は少し気になったが、頼りになるクロッサーとして貢献していた。

上記の3人に加え、今季の得点王を獲得した前田を中心に攻撃を行っていたマリノス。得点数は川崎を抜いてJトップであり、来季も優勝争いに絡むことができるだろう。

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