日本の《大型SB》は完成した 「冨安は今後数年にわたってアーセナルのキープレイヤーに」

攻守両面で活躍する冨安 photo/Getty Images

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攻撃面でも違いを生み出す存在に

プレミアリーグのテンポや、右サイドバックの仕事に慣れてきた頃だろうか。今夏アーセナルへ移籍した日本代表DF冨安健洋が攻撃面でも違いを生み始めている。

先日3-0で勝利したサウサンプトン戦でも積極的に攻撃参加し、内側へ入ってボールを捌くなどチャンスメイクに貢献。その評価は上がる一方だ。

サウサンプトン戦でのデータを見てみると、冨安はチームトップとなる88回のタッチ数を記録。空中戦勝利数5回もチームトップで、キーパス(シュートに繋がるパス)も1本記録した(数字は『WhoScored』より)。
守備面での1対1の強さ、危機察知力、スピードとあらゆる能力が平均以上で、大きなストライドで前線へ顔を出す188cmの大型サイドバックが完成したと言ったところか。当分はアーセナルでもサイドバックを任されることになるだろう。

英『The Boot Room』もサウサンプトン戦でのパフォーマンスを絶賛する。

「冨安はアーセナルにとって近年最高の補強の1つであることを証明している。アルテタとエドゥは冨安の能力と、獲得にかかったコストに大喜びしていることだろう。冨安は今後数年にわたってアーセナルのキープレイヤーとなるだけのクオリティを備えている」

アーセナルは今夏に1700万ポンドで冨安を獲得しており、23歳の年齢を考えればバーゲン補強と言っていいか。少なくとも今後5年は安泰で、冨安がステップアップする際には移籍金もそれなりの額となるだろう。将来的なビジネスを考えても冨安を今夏に獲得したのは正解だ。

冨安の方も貴重な経験が出来ているはずで、あとは何とか来シーズンの欧州カップ戦出場権が欲しい。願わくばチャンピオンズリーグ、最低でもヨーロッパリーグの戦いを経験したいところで、そこでも結果を残せればさらなるビッグクラブ挑戦への道も見えてくるだろう。

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