「大事なのはヴィラのファン」 ジェラード監督がアンフィールドで示したプロフェッショナル意識

敵将としてアンフィールドへ乗り込んだジェラード監督 photo/Getty Images

リヴァプールに0-1と敗戦

指揮官としてリヴァプールと初対戦となったアストン・ヴィラのスティーブン・ジェラード監督。リヴァプールのレジェンドである彼がアンフィールドへと足を踏み入れると、リヴァプールのサポーターから大きな拍手で迎えられた。

試合はモハメド・サラーにPKを決められ0-1と敗戦となる。試合後の記者会見について英紙『Liverpool Echo』ではジェラードのコメントを掲載。リヴァプールのサポーターから迎えられたことについて聞かれたジェラードだったが「私にとって一番大事なのは、アストン・ヴィラのファンからのサポートだ」と話し、リヴァプールよりも今はヴィラが大事であることを口にした。

ヴィラの指揮官として自身の立場を考えれば、当然のことだろう。リヴァプールは自らが指揮をするクラブの敵として立ちはだかるクラブであり、試合が始まる前という状況であれば、なおさらヴィラを最優先に考えるべきだ。

そしてその時のジェラードの気持ちは、英メディア『Sky Sports』で語られている。ジェラード監督は試合前の拍手について「リヴァプールのファンとの絆に感謝している」とことわったうえで「しかしアストン・ヴィラのためにも自分は最もプロフェッショナルな形で応対したかったんだ」と胸のうちを明かしている。

当然ながらリヴァプールは敵であり、試合後のコメントも“ヴィラの監督”としてチームをリスペクトしたものだろう。ジェラードの監督としてのプロフェッショナル意識が垣間見え、同時にレッズとの絆も目に見える形で確認することができた。愛するクラブへ挑んだジェラードは、どんな複雑な思いを抱えていたのだろうか。

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