最も純粋なGKと絶賛 チェルシーはたった《2200万ポンド》で世界最高級GK引き抜いた 

チェルシーの守護神となったメンディ photo/Getty Images

シュートを止める技術に関しては世界トップレベル

現代は移籍金額が高騰しており、GKの補強にもお金がかかるようになった。

優秀なGKは5000万ポンド近くの資金を投じなければ獲得が難しくなりつつあるが、そこから考えるとチェルシーが昨夏にレンヌからGKエドゥアール・メンディを2200万ポンドで獲得したのは大バーゲンだったと言えるのではないか。

メンディはリーグ・アンでも評価されていたものの、まさかここまで優れたGKになるとは予想されていなかったのかもしれない。おそらくサッカーファンの中にもメンディを知らなかった人は多数いたはずだが、この1年半ほどで一気に有名選手となった。

今年1月から11月までのデータを見てみると、メンディは全コンペティション合わせて78.6%のセービング率を記録している。これはバイエルンGKマヌエル・ノイアー(66.7%)、マンチェスター・シティGKエデルソン・モラレス(67.6%)、アトレティコ・マドリードGKヤン・オブラク(69.2%)、リヴァプールGKアリソン・ベッカー(70.8%)といった名手をも超える数字だ(データは『Opta』より)。

確かに足下の技術に不安があったり、現代GKとして物足りない部分もある。そこはノイアーやエデルソンといった選手の方が高い評価を得るだろう。

しかし、GKにとって一番大事な仕事は相手のシュートを止めることにある。足下の技術は二の次だ。英『90min』もその部分を高く評価しており、「最も純粋な形のGK」とメンディを評している。派手なロングパスなどは出せなくとも、驚異の反応速度でシュートをブロックしてくれるメンディは今のチェルシーに欠かせない。

これほどの逸材を2200万ポンドで補強できたことは大きく、チェルシーにとっては近年最高級の補強と言えそうだ。

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