「彼はトッププレイヤーになると……」 マウント、フォーデンらに抜かれた25歳の未来は

トッテナムで躓いたデレ・アリ photo/Getty Images

名将ファーガソン氏も予想していなかった苦戦

かつてマンチェスター・ユナイテッドを指揮したアレックス・ファーガソン氏でもはっきりとした原因は分からないのかもしれない。

今後のキャリアがはっきりと見えてこないのは、トッテナムでもがくMFデレ・アリだ。

「彼はトッププレイヤーになると思っていた。これは認めないといけない。何が起きているのかは分からない」

英『Daily Mail』によると、ファーガソン氏はデレ・アリについてこう語っていた。実際に2018年のワールドカップ・ロシア大会ではイングランド代表の主力としてプレイするなど、デレ・アリは若い頃から結果を残していた。ファーガソン氏がトッププレイヤーになると予想するのも当然だろう。

しかし、デレ・アリは今や代表に入れるかどうか怪しいところまで評価を落としている。ロシア大会からはデレ・アリが中盤の中心になっていくと思われたのだが、急ブレーキがかかってしまった。

やはり指揮官交代は大きいだろう。成長を促してくれたマウリシオ・ポチェッティーノが去り、デレ・アリは後任のジョゼ・モウリーニョの信頼を掴めなかった。同メディアも、「モウリーニョの下でデレ・アリの自信は破壊された」と悔やむ。

指揮官が代わればチームスタイルも変わるのは当然だが、デレ・アリはそれに上手く対応できなかったのだ。それは現在のアントニオ・コンテの下でも変わらず、デレ・アリのキャリアは迷走状態に入ってしまった。

ただ、まだ25歳と若い選手だ。仮に来年のワールドカップ・カタール大会を逃したとしても、デレ・アリの年齢ならば2026年大会だって目指せる。今後は移籍の可能性も視野に、もう一度自分らしいサッカーを取り戻すべきだ。

メイソン・マウント、フィル・フォーデンら若手の成長も大きかった。デレ・アリにとっては厄介なライバルであり、今のところは彼らの方が高い評価を得ている。

デレ・アリにはプレミアリーグで18得点を奪った2016-17シーズンの輝きを取り戻してほしいところだが、移籍すれば状況は変わるのか。これだけの才能がここで枯れてしまうのは実に残念で、誰もが復活の時を待っている。

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