神戸でも《13ゴール》と魅せた天性の得点感覚 過小評価されすぎているゴールゲッター

バルセロナでも活躍したビジャ photo/Getty Images

あらゆるクラブで得点量産

近年のサッカー界ではリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドがとんでもない得点数を叩き出してきたこともあり、他のアタッカーが適切な評価を得られていないケースも目につく。

その中で英『GIVE ME SPORT』が過小評価されていると取り上げたのは、元スペイン代表FWダビド・ビジャだ。

ビジャといえばスペイン代表歴代最多得点記録を持つ点取り屋だが、絶賛される機会があまり多くない。しかし、そのキャリアは見事と言うしかないものだ。

スポルティング・ヒホン、レアル・サラゴサ、バレンシア、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、オーストラリアのメルボルン・シティ、アメリカのニューヨーク・シティFC、そして日本のヴィッセル神戸と渡り歩いてきたビジャは、メルボルンを除く全チームでリーグ戦二桁得点を達成している(メルボルンでは4試合の出場のみ)。

サラゴサでプレイを始めた2003-04シーズンから見ると、リーグ戦二桁得点を達成できなかったのはバルセロナ時代の2011-12シーズンのみとなっており、このシーズンは大怪我を負って長期離脱していた。二桁得点未達成のシーズンがこれ1つしかないというのは見事だ。

ベテランになっても得点感覚が衰えることはなく、神戸でも2019年にJ1で13得点を記録。欧州、アメリカ、アジア、そしてスペイン代表とあらゆる環境で得点を量産してきたのだ。

まだ同メディアは、ビジャとともにアトレティコ・マドリードFWルイス・スアレスも過小評価されたストライカーと紹介している。

スアレスは今でも高い能力を誇るストライカーだが、2015-16シーズンにはメッシとロナウドを抑えてリーガ・エスパニョーラ得点王に輝いたこともある(40得点)。本来は異常なレベルのストライカーであり、メッシ&ロナウド時代でなければもう少し高い評価を得ていただろう。

スアレスとビジャはともに小柄な選手ではあるものの、ゴール前での落ち着きや得点感覚は超ワールドクラスだ。スペインではフェルナンド・トーレスやラウール・ゴンザレスも有名だが、ビジャの得点力はスペイン史上最高と言っていいだろう。

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