ミュラーに次ぐ《年間31アシスト》の脅威 セインツ時代は予測出来なかったレフティー完全覚醒

加入からアヤックスを引っ張り続けるタディッチ(左) photo/Getty Images

アヤックスで見るべきはハラーだけではない

今季チャンピオンズリーグ・グループステージを6戦全勝で突破するなど、世界に衝撃を与えているアヤックス。

チームではFWセバスティアン・ハラーが目立っており、今のアヤックスでハラーが主役なのは間違いない。しかし、前線で見るべきはハラーだけではない。

今年も見事な数字を残したのが、33歳のFWドゥシャン・タディッチだ。2018年よりアヤックスでプレイするタディッチは、この4シーズン見事な成績を維持してきたのだ。それは今季も変わっていない。

見るべきはアシスト数だ。『Transfermarkt』のデータでは、タディッチは2021年に合計31のアシストを記録したことになっている。これはバイエルンFWトーマス・ミュラーに次いで欧州主要15リーグでプレイする選手の中では2番目に多い数字となっている。

オランダ・エールディヴィジは欧州5大リーグではないため、ブンデスリーガでプレイするミュラーと単純に比較するのは難しいだろう。それでもタディッチがチャンピオンズリーグを含めアヤックスの躍進に大きく貢献しているのは間違いない。エールディヴィジのゲームも今年はまだ2試合残っているため、ミュラーを超えてしまう可能性もあるだろう。

サウサンプトンでプレイしていた頃はタディッチがここまでの選手になると予想した人は多くなかったかもしれないが、タディッチは遅咲きながら完全覚醒したと言っていい。アヤックスでは通算171試合に出場して83得点82アシスト。得点数とアシスト数がほぼ同じとなっており、チャンスメイクからフィニッシュまでフル稼働だ。

ハラーを活かすうえでもタディッチの存在は重要で、チャンピオンズリーグ決勝トーナメントでもカギを握る存在の1人だ。若手も多いチームを引っ張る33歳のベテランも見逃してはならない。

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