若手の勢いに負けていられない英国の中堅世代 調子が上がってきたレスターのチャンスメイカー

調子を上げてきているマディソン photo/Getty Images

不調のレスターを支えられるか

近年のイングランドは若い選手の台頭が目立っている。代表的なところでいえばマンチェスター・シティのフィル・フォーデン、チェルシーのメイソン・マウント、アーセナルのブカヨ・サカはスリーライオンズの常連であり、EURO2020に出場している。このままいけば2022年に開催予定のワールドカップ・カタール大会でも出番を与えられるだろう。

今季もその流れが続いており、サカとチームメイトのエミール・スミス・ロウとチェルシーからのローン移籍でクリスタル・パレスに加わったコナー・ギャラガーがフル代表入りを果たした。前述した3人とは違い不動の存在ではないが、今後の中心人物であることは間違いない。

10代、もしくは20代前半の選手の存在感が増しているイングランドだが、彼らの少し上の年代である20代中盤の選手は存在感を薄めてしまっている。25歳になったトッテナムのデル・アリがまさにそうだ。マウリシオ・ポチェッティーノ政権では重宝されたチャンスメイカーだが、その後はパフォーマンスを落とし、今季はリーグ戦8試合にしか出られていない。今冬での移籍も騒がれており、スパーズではあまり使われない選手になっている。

それでいえばレスターのMFジェイムズ・マディソンも一時は騒がれていた選手だが、今季名前を聞くことは多くない。11月の代表でも選ばれておらず、このままの状態が続けば代表復帰は難しくなるといえるが、どうやらパフォーマンスを上げてきているようだ。

12日に行われたニューカッスル戦に先発したマディソン。先制点となったPKを獲得すると、その後も攻撃で違いを生みだし、最終的には1ゴール1アシストを記録。4-0の大勝に貢献している。昨季の終盤からパフォーマンスが下がりつつあったが、直近の6試合で4ゴール4アシストの数字を残し、不調のレスターをけん引している。

新型コロナウイルスの影響で試合が延期となり、次節が27日のマンチェスター・シティ戦まで日が空くことになるが、ここで結果を残せば、またスポットライトがあてられることになるか。

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