“日本の心臓”になった男が忙しすぎる 1年で49試合もフル出場してきた遠藤航の気になる疲労

シュツットガルトでも主力の遠藤 photo/Getty Images

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なかなか休むタイミングがない

怪我の少ない鉄人タイプなのかもしれないが、シュツットガルトでプレイする日本代表MF遠藤航の疲労は大丈夫だろうか。

遠藤は海外組の中でもかなり忙しい1年を過ごしており、独『ZVW』も並外れた負担と心配していた。シュツットガルトでは主将としてフル稼働し、日本代表では厳しいアジア最終予選の戦いに加えて今夏は東京五輪もあった。チームがベスト4まで勝ち進んだこともあり、遠藤のプレイタイムも自然と増加。今年は遠藤もかなり疲れたはずだ。

クラブと代表を合わせると、遠藤は今年1年で55試合をこなしてきた。しかもそのうち49試合はフル出場となっており、シュツットガルトでも日本代表でも遠藤に休みが与えられる機会はほとんどない。中盤の守備を統率するうえで遠藤は欠かせない存在で、指揮官もついつい頼りたくなるのだろう。
今季もリーグ戦16試合プレイし、ベンチに下がったのは0-1で敗れたアルミニア・ビーレフェルト戦のみ(72分に交代)。フル出場するのが当たり前になっており、もはや遠藤不在のシュツットガルトは考えられない。

東京五輪では準決勝でスペイン代表と120分間の激戦を繰り広げ、遠藤はそこでもフル出場していた。A代表の方では14-0で勝利したアジア2次予選のモンゴル戦でもフル出場で、アジア最終予選もここまで全試合フル出場だ。ここまで4勝2敗と厳しい状況となっているため、2022年に入ってからも最終予選で遠藤を休ませるわけにはいかないだろう。

それは今季16位と苦戦しているシュツットガルトも同じで、残留するためには遠藤の力が必要だ。2022年も忙しくなること間違いなしだが、お得意のデュエルなど当たりが激しいプレイの多い遠藤は怪我なく戦い抜けるのか。何とかウインターブレイクで体を休めてほしいところだ。

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