いつのまにか序列が逆転 シティでの定位置を取り戻したいウクライナ代表MFの挑戦

カンセロと比べると物足りないジンチェンコ photo/Getty Images

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ニューカッスル戦ではアシストを記録

プレミアリーグ第18節マンチェスター・シティ対ニューカッスルの一戦が行われ、4-0でシティの勝利となった。同時刻に開催されたチェルシー対ウォルバーハンプトンはドロー決着となっており、勝ち点差を6にまで広げている。

11月6日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦から続く連勝記録を8まで伸ばしたシティだが、この試合でもジョアン・カンセロが目立っていた。ラッキーな形からルベン・ディアスのゴールをアシストすると、27分には素晴らしいミドルシュートを沈め2得点に関与している。今季は特に素晴らしいパフォーマンスが続いており、今後にも期待したい。

昨季不安定だったことを忘れさせるような活躍を見せているポルトガル代表DFだが、逆に今季はDFオレクサンドル・ジンチェンコがパッとしなくなってしまった。

2016年にシティへ加入し、その後はオランダのPSVで武者修行に励み、レンタルバックに成功したジンチェンコ。本職は攻撃的なMFだが、当時人員不足だった左サイドバックにコンバートされ、出場機会を得る。ライバルであったバンジャマン・メンディの長期離脱もあり、経験を重ねることに成功すると、昨季は頼りがいのある左SBに成長し、チームを支えていた。

序列もカンセロより上の状態で迎えた今季だが、怪我の影響で出遅れると、見事にカンセロが再ブレイクを果たし、ジンチェンコの居場所はなくなっていた。

12月に入ったことで過密日程からくる疲労が考慮され、出場機会が増えてきたが、どうしてもカンセロと比較されることが多く、ボールロストを少なくするために無難なプレイが選ぶジンチェンコではポルトガル代表DFを上回ることができない。安定感が取り柄だったが、そのカンセロも安定感を増しており、差別化できなくなってしまった。

ジンチェンコが序列を再び覆すためにも、チャンスを生み出すしかないのだが、今季の終盤にはどちらの選手がスタメンを任されているのだろうか。

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