26試合で《93ゴール》も奪う猛攻軍団の完成 サネ、ミュラー、レヴァンドフスキら制御不能

今季もブンデスで首位を快走するバイエルン photo/Getty Images

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昨季をも超えるかもしれない

2019-20シーズンに3冠を達成するなど、ハンジ・フリックの下で大きな成功を収めたバイエルン。

そのフリックは現在ドイツ代表を指揮しており、バイエルンには注目の青年監督ユリアン・ナーゲルスマンが就任することになった。

当初は若いナーゲルスマンがバイエルンで成功できるか疑問視する向きもあったが、その心配は不要だったようだ。ここまで26試合をこなし、ブンデスリーガではきっちりと首位をキープ。チャンピオンズリーグの方でもグループステージを全勝で突破しており、驚異的な強さだ。
ここまでの26試合の成績は22勝1分3敗。フリックのチームは2020-21シーズン最初の26試合で19勝4分3敗となっていたため、ナーゲルスマンは昨季を超える滑り出しということだ。

最大の武器がFWロベルト・レヴァンドフスキを軸とした攻撃にあるところは変わりないが、ナーゲルスマンのチームは攻撃面でも昨季を凌駕するスタートを見せている。

ここまでナーゲルスマン体制の26試合でチームは93得点も奪っており、1試合平均得点数は3.57点だ。そのうち4点以上奪ったゲームは半分近い12試合もあり、リーグ戦ではボーフムを7-0、好調だったレヴァークーゼンも5-1で粉砕するなど1度調子に乗せると手がつけられない。

チャンピオンズリーグの方でもディナモ・キエフを5-0、ベンフィカを4-0、バルセロナをも2試合連続3-0のスコアで潰しており、攻撃の迫力は3冠を達成したフリック政権にも負けていない。

フリックのチームは通算86試合で260のゴールを奪っていて、1試合平均にすると3.02点。この数字も驚異的で、4点以上奪ったゲームが31試合もあった。まだまだ試合数に差があるが、今のナーゲルスマンのチームならばこのフリック体制の数字をも超えられるかもしれない。

リーグ戦の方はここまで17試合を消化して勝ち点43。これは昨季同時期より4ポイント多く、ジョゼップ・グアルディオラが指揮していた2015-16シーズンの46ポイントに次ぐ多さだ。

現在は2位ドルトムントと9ポイントの差がついており、もうブンデスリーガ制覇は決まったと言ってもいいかもしれない。残るはチャンピオンズリーグで、バイエルンも優勝候補の一角だ。ライバルとなるであろうイングランド勢を撃破して頂点に立てるのか。今季も攻めて攻めて攻めまくるバイエルンの強さは対戦相手の恐怖となっている。

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