「古橋はリヴァプールかマンCに合う」 《現日本No.1FW》は森保ジャパンにもフィットするのか

セルティックで評価を伸ばし続ける古橋 photo/Getty Images

チャンスメイクの質が高いチームならばゴールを量産できるとの評価

19日に行われたスコティッシュ・カップ決勝のハイバーニアン戦で2得点を挙げる活躍を見せ、チームを優勝に導いたセルティックFW古橋亨梧。

今季前半戦だけで現スコットランド最高級ストライカーであることは証明したが、問題は古橋の得点力を日本代表で活かせるかどうかだろう。

古橋の得点力に関して、英『OTB Football Show』にてチェルシーでもプレイしたパット・ネビン氏はこう語っている。

「彼はリヴァプールかマンチェスター・シティに合うと思う。彼は非常に上手く機能するだろう。もっとも、そこへ行くにはステップを踏む必要はある。ファン・ダイクがサウサンプトンからリヴァプールへ行ったように、古橋も下位のクラブへ行くことになるだろう」

「古橋は優れたチームにいればゴールを量産できるよ。私は本当にそう思う。彼は背が高くないが、今のプレミアのベストチームを見ればサイズは必要だろうか?スピードと創造性があり、ボックスの内外で優れた動きのできる選手が必要なんだ。古橋にはそれがある」

マンCとリヴァプールはプレミアリーグでもかなり多くのチャンスを演出するクラブで、確かに両クラブであれば最終ラインとの駆け引きが上手い古橋の能力を100%引き出してくれるだろう。

ならば日本代表はどうか。日本代表でもボックス内へ走りこむ古橋にピンポイントで合わせられるチャンスメイカーがいれば、自然と得点数は増えるはず。今の日本で古橋が最も得点が期待できるFWなのは間違いないだろう。

近年の日本は大迫勇也を頂点に置いてきたが、ここ最近は崩しの部分で苦労するゲームも少なくない。特にアジアの戦いでは相手が引いてくるケースもあるため、古橋にチャンスボールを供給しづらいところもあるだろう。

しかし、イングランド・プレミアリーグでもプレイできるとまで評される古橋の得点力を引き出せないのはもったいない。来年のワールドカップ本大会を見据え、古橋の個性を活かす術を1年前の今から練っておくべきだ。

年明けからは再び過酷なアジア最終予選が再開することになり、そこでは勝利とともに古橋の得点力を最大限に引き出すシステムを模索していかなければならない。

大迫と併用するシステムにするのか、あるいは序列を入れ替えて大迫をベンチに置くのか。2列目に揃う鎌田大地や三笘薫、中島翔哉、堂安律、久保建英といったタレントたちとの相性はどうなのか。このあたりも最終予選の中で見極めたいところ。

まず1番は出場権を得ることだが、1年後のカタール大会へ攻撃陣の最適解を見つけられるかどうかも今後の大きな課題となりそうだ。

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