「彼も人間だったということ」 もう“20失点”喫したアトレティコ名手の評価が落ちてきた

アトレティコの絶対的守護神オブラク photo/Getty Images

世界TOP5に入れる実力者だが……

現代を代表する世界トップクラスのGKと言われてきた男に異変が起きている。

今季評価が怪しくなってきているのは、アトレティコ・マドリードGKヤン・オブラクだ。

オブラクはシュートストップの部分でバイエルンのマヌエル・ノイアー、レアル・マドリードのティボー・クルトワ、リヴァプールのアリソン・ベッカーら一流GKと常に比較される存在で、世界TOP5には入る実力者と言っても大袈裟ではない。

しかし、今季はアトレティコの失点ペースが想像以上に速い。ここまでリーグ戦では最少の1試合平均7.8本の被シュート本数に抑えているが、失点数は17試合で20点もある。優勝した昨季は25失点でリーグ戦を終えているため、今季はその数字に前半戦だけで近づいてしまったことになる。

オブラクはリーグで21番目の数字となる20セーブを記録しているのだが、失点数が多いこともあって疑問の声も上がり始めている。

対照的なのは首位を走るレアル・マドリードで、レアルは1試合平均被シュート数が11.1本とアトレティコに比べると多い。苦戦するバルセロナ(9.4本)よりも多いのだ。

しかし、そこは守護神クルトワがいる。ここまでリーグで6番目に多い47セーブを記録しており、チームの失点数は15点に抑えられている。現時点ではクルトワがリーガ最高のGKと言えよう。

オブラクに関してはSNS上でも「彼も人間ということ」、「オブラクもそうだが、チームの守備も悪すぎる」といった意見が挙がっている。

セーブ数は判断が難しく、チームがあまりにも相手選手をフリーにしすぎている場合はどんな名GKでも失点は増えてしまう。今のアトレティコも被シュート数は少ないが、その1本1本の内容が悪いということか。

堅守が最大の武器だったはずのアトレティコが脆く崩れるケースが目立ってきており、今のところ連覇は厳しい。チームの失点数が増える中で、オブラクの評価まで怪しくなってきているようだ(数字は『WhoScored』より)。

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