トップ10がレアル&バルサだけだった…… 21世紀の《攻撃ユニット得点ランク》で見る2強の凄さ

3人ですべてを破壊したMSN photo/Getty Images

2010年代の彼らがいかに破壊的だったかを示すデータ

パリ・サンジェルマンで実現したネイマール、キリアン・ムバッペ、リオネル・メッシのトリオは、サッカー界史上最高の攻撃ユニットになるかもしれない。メッシの移籍が決まった際にはそんな期待感もあった。

しかし、ここまでは思うような結果が出ていない。ネイマールは負傷し、メッシもリーグ戦では得点数が伸びてこない。このままでは21世紀を代表する攻撃ユニットとはならないだろう。

では、21世紀に入ってから最も多くのゴールを挙げた攻撃ユニットはどれか。シーズンごとの攻撃ユニット得点ランキングで見てみると、やはりと言うべきかスペインの2クラブがトップ10を支配しているのだ。そして1位はやっぱりあのユニットだ。

10位:ガレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド(2013-14シーズン/97ゴール)

8位:ガレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド(2015-16シーズン/98ゴール)

8位:ペドロ・ロドリゲス、ダビド・ビジャ、リオネル・メッシ(2010-11シーズン/98ゴール)

6位:ガレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド(2014-15シーズン/100ゴール)

6位:ティエリ・アンリ、サミュエル・エトー、リオネル・メッシ(2008-09シーズン/100ゴール)

レアルのBBCも凄かった photo/Getty Images

MSNを超えるユニットは出てこない可能性も

5位:アレクシス・サンチェス、セスク・ファブレガス、リオネル・メッシ(2011-12シーズン/103ゴール)

4位:ネイマール、ルイス・スアレス、リオネル・メッシ(2016-17シーズン/110ゴール)

3位:ゴンサロ・イグアイン、カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド(2011-12シーズン/118ゴール)

2位:ネイマール、ルイス・スアレス、リオネル・メッシ(2014-15シーズン/122ゴール)

1位:ネイマール、ルイス・スアレス、リオネル・メッシ(2015-16シーズン/131ゴール)

これはそのシーズンの各チーム得点ランク上位3名の得点数を単純に合計した数字となっているため、中には攻撃ユニットとは呼べない組み合わせも混じっている。ただ、21世紀に入ってからのトップ10をレアル・マドリードとバルセロナの組み合わせが支配しているのは何とも興味深い。

特にレアルはBBC、バルセロナはMSNが対戦相手の脅威となり、得点を量産してきた。MSNの場合は2014-15シーズンと2015-16シーズンだけで250を超えるゴールを生み出しており、今のところこのトリオをサッカー史上最強の攻撃ユニットと呼んで問題ないだろう。

パリで構成されたムバッペ、ネイマール、メッシにはこれを超える可能性もあったが、やはりメッシの輝きに違いがある。バルセロナ時代のメッシは特別だ。パリでも同じ得点数を叩き出せるわけではないのだろう。

今後はそれこそムバッペ、アーリング・ハーランドといった選手がどこかで集結でもしない限りMSNのシーズン得点数を超えるのは難しそうだ。しばらくの間はMSNが最高の攻撃ユニットという結論となるはずだ(数字は『Transfermarkt』より)。

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