高校生の年頃で5大リーグのネット揺らす新星たち 今季出てきた注目の“4人”

アンジェで活躍するモハメド・アリ・チョ photo/Getty Images

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育成スピードはどんどん上がっている

近年のサッカー界では10代の選手が当たり前のように活躍しているが、この流れは今後も続いていくのだろうか。

まず今季のリーガ・エスパニョーラで印象的なのは、バルセロナで出番を得る17歳のスペイン代表MFガビだ。数年前に比べてチーム力が落ちているとはいえ、17歳の選手がバルセロナで出番を得るのは普通のことではない。18日のエルチェ戦では果敢なドリブル突破からリーガ・エスパニョーラ初得点を記録しており、17歳と135日でネットを揺らすことになった。すでにスペイン代表デビューも済ませており、来年のワールドカップに出てきても不思議はない。

同じ17歳では、フランスのリーグ・アンで活躍する2人が印象的だ。
まず1人は、17歳ながらアンジェで主力となっているFWモハメド・アリ・チョ。すでにU-21フランス代表でもプレイしている注目の才能で、今季リーグ戦では2得点を記録。17歳と222日でネットを揺らすことになり、またフランスからとんでもない才能が出てきた印象だ。

バルセロナではガビが有名な存在に photo/Getty Images

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今後もこの流れは続くのか

さらに同じくフランスより、レンヌでプレイする17歳のMFレスリー・ウゴチュクも17歳と254日でリーグ・アンのネットを揺らしている。ウゴチュクは188cmのサイズを誇る守備的MFで、今夏レアル・マドリードへ移籍した18歳のエドゥアルド・カマヴィンガの後継者候補といったところか。U-18フランス代表でもプレイしており、ウゴチュクもカマヴィンガと同じようなルートを辿るかもしれない。

ドイツでは、U-21デンマーク代表でプレイする18歳のFWワヒド・ファギルが興味深い。今夏にデンマークのヴェイレBKよりシュツットガルトへやってきた185cmのセンターフォワードは、10月のウニオン・ベルリン戦で得点を記録。18歳と87日でブンデスのネットを揺らすことになり、最近勢いに乗っているデンマークサッカー界からまた1人楽しみな逸材が出てきた。

17歳や18歳といった高校年代の選手が平気で5大リーグのネットを揺らすようになってきており、各国の育成スピードは凄まじい。これが今後の当たり前となる可能性もあり、10代でクラブの主力となるのも珍しい光景ではなくなっていくのだろう。

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