ユーヴェは20点、バルサは43点の穴どう埋める? 未だ今年の最多得点者はC・ロナウドとメッシという事実

2021年も上半期はクラブを引っ張っていたメッシ photo/Getty Images

攻撃力は大幅に落ちてしまった

年内のリーグ戦を連勝で締め、何とかトップ4へ入ろうともがくユヴェントスと、シャビ・エルナンデスを指揮官に迎えて形を作り直そうとしているバルセロナ。両チームとも2021年は苦いものとなってしまった。

共通しているのは、スーパースターを夏に失ったことだ。両チームともその穴埋め作業がまだ完了していない。

ユヴェントスの場合はFWクリスティアーノ・ロナウド、バルセロナの場合はFWリオネル・メッシだ。両者の退団の衝撃は想像以上に大きい。

2021年の成績を振り返ると、ユヴェントスの年間最多得点者はロナウドで20点、バルセロナの年間最多得点者はメッシで28点となっている。両者は夏に去ったが、それでもチームの年間最多得点者のままなのだ。

ユヴェントスもロナウド失った影響大きく photo/Getty Images

バルサはグリーズマンも抜けた

しかもバルセロナの場合はメッシに次ぐ2位がアトレティコ・マドリードへ戻ったFWアントワーヌ・グリーズマン(15点)となっている。メッシと合わせると、この2人は2021年に43得点をバルセロナにもたらしていたわけだ。その2人が一気に抜けたとなると、穴埋めに苦労するのも仕方がない。

ユヴェントスではロナウドに次いでFWアルバロ・モラタが17得点を挙げたが、それでもロナウドの穴を感じる機会は多かった。モラタに次ぐ3位がFWフェデリコ・キエーザ(15点)、4位がFWパウロ・ディバラ(11点)となっているため、来年はこの2人の得点数をもう少し伸ばしたい。若いFWモイーズ・キーンにも期待だ。とにかくロナウドの穴を埋めるには全員がベストを尽くすしかない。

バルセロナはメッシ、グリーズマンに次ぐ年間得点者3位がFWメンフィス・デパイ(8点)、4位がMFフレンキー・デ・ヨング(7点)、5位FWウスマン・デンベレ(6点)となっており、とにかく前線を補強しないことには話が前に進まない。若いFWアンス・ファティの復帰を待ちつつ、最前線で柱になってくれる選手が欲しい。

再びリーグ制覇を目指すには、両クラブとも攻撃力アップが最低条件となるだろう。穴埋めが難しいのは当然だが、2022年の間に何とか復活への道を見つけたい。

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