ベニテスでは武藤嘉紀を活かせなかったのか 注目される“低すぎる”ポゼッション率

ニューカッスルでは結果が出なかった武藤 photo/Getty Images

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現在指揮するエヴァートンも似たような状況に……

2017-18シーズンにドイツのマインツでリーグ戦8得点と結果を残し、シーズン終了後にイングランドのニューカッスルと契約を結んだFW武藤嘉紀。日本人離れしたフィジカルの強さを活かしてプレミアリーグでも活躍できるかと期待されたが、ニューカッスル移籍後は苦しい日々となってしまった。

この時ニューカッスルを指揮していたのは、現在エヴァートンを指揮するラファエル・ベニテスだ。リヴァプールでチャンピオンズリーグ制覇も果たした人物だが、武藤とはあまり相性の良い指揮官ではなかったのかもしれない。

注目されているのは、今のエヴァートンのポゼッション率だ。データサイト『WhoScored』によれば、今季のエヴァートンの平均ポゼッション率は38.6%。高ければ良いというものでもないが、さすがに低すぎるのではないか。これは37.4%のニューカッスルに次ぎ、現在のプレミアでワースト2位の低さとなっている。

現在ベニテスはエヴァートンを指揮 photo/Getty Images

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果たしてベニテスは名将か

実はベニテスが指揮していた当時のニューカッスルも似たような状況で、平均ポゼッション率はワースト2位の42.9%だった。パス成功率も72.9%と低く、これでは前線の武藤を活かすのは難しいだろう。フィジカルが強いとはいえ、空中戦で強みを発揮するタイプではない。もっと別の活かし方があったはずだ。

現在はエヴァートンも苦戦しているが、この平均ポゼッション率38.6%と言う数字はクラブにとって2009-10シーズン以降ではワーストだという。チームも14位と苦戦しており、ベニテスの仕事はあまり評価されていない。

地元紙『Chronicle Live』は「今夏ニューカッスルを去った選手はどうしてる?」と題して、退団組の現状を取り上げているが、ヴィッセル神戸でリーグ戦5得点7アシストと結果を出した武藤に関して「素晴らしいスタートを切った」と絶賛している。

結果論ではあるが、当時のニューカッスルでもベニテス以外の指揮官であればもう少し結果を残せたかもしれない。武藤のプレミア挑戦は失敗に終わってしまい、ここ3年ほどは不満の残るシーズンとなった。能力の高い選手だっただけに、その個性をプレミアで活かせなかったのは残念だ。

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