メッシにS・ラモスにシャキリにミリク…… 仏の地で厳しい評価受ける実力者たち

PSGに加わったメッシ photo/Getty Images

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当初の期待が大きすぎたゆえの辛口評価

期待が大きすぎたのだろうか。今夏の大型補強でパリ・サンジェルマンはサッカー界の主役になるかと思われたが、前半戦は新戦力が上手く噛み合わなかった。リーグ戦では首位に立っているのだが、スター軍団の割には取りこぼしも目立つ。

辛口なのは仏『Foot Mercato』の選んだ「前半戦ワーストイレブン」だ。ここにはパリが今夏獲得したFWリオネル・メッシ、MFジョルジニオ・ワイナルドゥム、DFセルヒオ・ラモスの3人全員が入ってしまっている。

メッシはここまでリーグ戦1得点、ワイナルドゥムはポジションを確保しきれず、ラモスは怪我で登場がかなり遅れてしまった。まだ適応の最中とも言えるが、当初の期待が大きすぎただけに落胆も大きい。特にメッシは開幕早々からゴールを量産するとの予想もあったが、リーグ・アンはそれほど甘い環境ではなかったということか。
ヒットしていない新戦力はパリ組だけではない。今回のワーストイレブンでは、GKにバイエルンからレンタルでモナコに加わったアレクサンダー・ニューベルが入っている。少々厳しい判断にも思えるが、こちらも当初の期待が大きすぎたということだろう。

スイスのスター・シャキリはリヨンへ photo/Getty Images

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今夏にはビッグネームが続々とフランスにやってきたが……

最終ラインは右サイドバックにリヨンのレオ・デュボア、左サイドバックにマルセイユのジョルダン・アマヴィ、センターバックは前述したラモスと、その相棒にバイエルンからリヨンへ加わったジェローム・ボアテングだ。

リヨンはヨーロッパリーグでこそ結果を出しているが、リーグ戦では13位と大きく出遅れている。それなりに戦力は揃っているだけに、批判も大きくなってしまっている。

中盤はワイナルドゥムと今夏フラメンゴからマルセイユに加わったジェルソン、2列目はメッシ、ローマからニースにレンタルで加わったオランダ人FWジャスティン・クライファート、そしてリヴァプールを退団してリヨンに加わったスイス代表MFジェルダン・シャキリの3人だ。

クライファートといえば、父はオランダ代表で活躍したパトリック・クライファートだ。アヤックスでブレイクしたところまでは良かったが、その後ローマに移籍してからは成長にブレーキがかかってしまった。フランスの地から復活の狼煙を上げたいところだったが、ここまでは10試合で2得点2アシストと平均的な数字だ。

シャキリの方は8試合で1得点2アシスト。ボアテングとともに今夏のリヨン新戦力として期待されていたが、その期待には応えられていないとの評価か。

そして最後に1トップは、今年1月よりナポリから18ヶ月の契約でマルセイユにレンタル移籍したポーランド代表FWアルカディウシュ・ミリクだ。センターフォワードとしてここまで10試合で1点のみ。とても期待に応えたとは言えない。

こうして見ると、このイレブンはなかなかにネームバリューは豪華だ。それだけ優秀な選手がフランスへやってきたのだが、期待に応えている者は多くない。それだけ彼らへの期待が大きかったということでもあり、後半戦の巻き返しが求められている。

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