タンガンガに抑えられた頃の姿はない どん底からの復活劇を遂げたペップ・シティの青い韋駄天FW

以前までの脅威となれるスターリングが戻ってきた photo/Getty Images

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ゴール数も7にまで伸ばした

以前までのスランプが嘘だったように、今季のFWラヒーム・スターリングは躍動している。

19-20シーズンにはリーグ戦で20ゴールを奪っていたイングランド代表FW。しかし、その後は調子を維持しきれずに低調なパフォーマンスが続き、翌年の20-21シーズンは10ゴールに終わっている。得点の減少もそうだが、得意とされていたドリブルのキレが失われてしまっており、一時は序列が最下位にまで落ちていた。クラブから提示されていた長期契約が白紙となったという話も報じられており、シティでのキャリアは終わるものだと思われていたが、どうやらそのスランプから抜け出せたようだ。

プレミアでは7ゴール1アシストと、レスター戦のゴールでベルナルド・シウバに並ぶチーム得点王となったスターリング。昨季の10ゴールまであと少しのところまで来ており、二桁得点は射程圏内に捉えている。

さらに、ドリブルのキレも戻ったか。プレミアの開幕戦はトッテナムのジャフェット・タンガンガに抑えられていた同選手だが、レスター戦では対峙するマーク・オルブライトンを苦にしないテクニックを披露している。ドリブル成功数はチームトップの4回であり、4点目のPKはスターリングがユーリ・ティーレマンスに倒されて獲得したものだ。ベルギー代表MFは守備でも良さを見せられる選手だが、彼が対応できないほどにスターリングのドリブルがキレていたといえる(データは『WhoSored.com』より)。

英『90min』でもスターリングの得点力の高さはフェラン・トーレスのバルセロナ行きを加速させたと高く評価している。実際にスターリングらFW陣に得点力がなければ、9番タイプとして頭角を現しつつあるトーレスを手放すことはなかったといえるが、ここまで50点を奪っているチームに特定の点取り屋は必要がない。

以前のようにアタッキングサードで怖さを見せられる選手に戻ったスターリング。継続した起用からも分かるとおりペップからの信頼も厚く、今後の左ウイングとしてピッチに立つことになるか。

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