イヘアナチョの進化はまだ止まっていない 堅守シティの守備陣を崩壊させたその実力

シティ戦で3ゴールに絡んだイヘアナチョ photo/Getty Images

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まだ25歳と若い選手だ

今季は主力の離脱が重なり、昨季プレミア5位でフィニッシュした際の勢いを見せられていないレスター・シティ。27日に行われたマンチェスター・シティ戦も前半だけで4失点してしまい、プレミア王者に差を見せつけられるゲームとなった。それでも、後半は一気に3ゴールを奪い、3-4までスコアを戻しており、シーズン後半戦に期待できるシーンがあったことは間違いない。

攻撃陣ではジェイムズ・マディソン、アデモラ・ルックマン、ケレチ・イヘアナチョがカウンターで躍動しており、プレミアで最も失点数の少ないシティ相手に55分から65分の10分間で3点を奪っている。今季のシティはリーグ戦での最多失点がリヴァプールやクリスタル・パレスに許した2点であり、プレミアに限ればシティを最も苦しめたチームだといえる。

特にイヘアナチョのDFとMFの間で受けるポストプレイは驚異的であり、存在感を放っていた。

母国であるナイジェリアで育ち、その後はシティに加入したイヘアナチョ。期待の若手とされていたが、セルヒオ・アグエロの牙城を崩せず、当時新加入だったガブリエウ・ジェズスの存在もあり、2017年にレスターに加わっている。その後もパッとしなかったが、昨季キャリアハイとなる12ゴールを決めて一気に爆発した。

今季はここまで2ゴール4アシストと控えめではあるが、確実に実力はついている。前述したポストプレイは厄介であり、ルックマンへのアシストはそこしかないパスコースに針の穴を通すようなコントロールでスルーパスを出している。ゴールシーン以外でもパスを受けるポジショニングも嫌な位置取りをしており、昨季のブレイクで一皮むけたようだ。

古巣相手に素晴らしいパフォーマンスを披露し、3得点に絡んだイヘアナチョ。以前までは存在感のない選手だったが、バイタルエリアでのポジショニングで勝負できる明確な武器を見つけており、今後のレスターでも重宝されるプレイヤーとなれるか。

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