オカンポス、クンデ、パプ・ゴメスとヒット続々 レアル追う2位セビージャの補強が当たりすぎていた

リーガ2位につけるセビージャ photo/Getty Images

この3年でチームの軸はできた

首位レアル・マドリードを追う2位セビージャが強い。ここまでは指揮官フレン・ロペテギのスタイルと選手のパフォーマンスが見事にマッチしているが、見逃せないのはモンチSDの存在だ。

モンチSDは2000年よりセビージャのディレクター職を務め、これまでDFダニエウ・アウベスやFWルイス・ファビアーノら実力者を補強してきた。2017年にはローマのスポーツディレクターに就任したが、2019年にはセビージャに復帰。

セビージャにとってはこれが大きかった。さっそく2019年の夏から激しい動きを見せ、フランス代表入りを狙える選手に成長したDFジュール・クンデ、マルセイユからアルゼンチン代表FWルーカス・オカンポス、モロッコ代表のFWユセフ・エン・ネシリ、最終ラインを束ねるブラジル人DFディエゴ・カルロス、中盤にはジョアン・ジョルダンら実力者が加わり、一気にチームの軸が出来た。

翌年にはバルセロナからクラブOBだったMFイヴァン・ラキティッチの復帰を実現し、アタランタからはベテランの攻撃的MFアレハンドロ・ゴメスを獲得。スペイン『SPORT』は過去にモンチ体制で獲得したダニエウ・アウベス、アドリアーノのサイドバックコンビ、FWルイス・ファビアーノ、カルロス・バッカらとともに、クンデ、ゴメス、オカンポスもモンチ復帰後のヒット補強と手腕を称賛している。

今夏には東京五輪でも活躍したスペインの大型FWラファ・ミルも加えており、攻守両方に上手く実力者を揃えている。ビッグクラブのように大金をかけてスーパースターを引っ張ってくる補強方法ではないため話題になる機会は多くないかもしれないが、ここ3年での補強でセビージャが確実に強化されたのは間違いない。今後もこの路線を継続すれば、毎シーズンのように優勝争いへ顔を出すことも可能になってくるのではないだろうか。

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