浦和の将来を担う司令塔が大宮へ 強力なアタッカー陣の操縦士となれるか

序盤戦は出場機会を増やした武田 photo/Getty Images

武田が大宮へとレンタル移籍

浦和レッズは武田英寿が大宮アルディージャへレンタル移籍することを発表した。今季加入2年目となる司令塔は、来季もJ2の舞台で試合経験を積むこととなるようだ。

青森山田高校から2020年に浦和レッズへと加入した武田。昨季は3試合の出場に終わったものの、今季はリカルド・ロドリゲス監督の下で序盤戦は積極的に起用され、開幕9試合で7試合に出場するなどプレイ時間を伸ばしていった。しかし第9節の徳島ヴォルティス戦で負傷交代してしまい、第17節の名古屋グランパス戦まで離脱している。

今夏にはFC琉球へと期限付き移籍を果たすと、デビュー戦となったギラヴァンツ北九州戦で1得点を記録してプロ初ゴールをゲットした。その後はトップ下や右サイドハーフでの起用が増える中で、7試合勝利なしを経験するなど苦しいシーズンとなったが、琉球では15試合2得点を決めてチームの主力となった。

武田は左足の正確なキックとテクニックを武器としており、司令塔としてチームの攻撃の軸となれるプレイヤーだ。また運動量豊富に攻守に走り回ることもできる現代型の“ナンバー10”の選手といえるだろう。今季はJ2でも苦しんだ大宮だが、黒川淳史や小野雅史など強力なアタッカーは揃っているため、彼らを操れる存在が必要だった。武田はそのポジションを十分に務められる能力を持っているはずだ。浦和で大きな期待を寄せられている司令塔は、大宮というライバルチームで来季は成長を続けていくことになる。チームとしても、J1の舞台へ再び戻るためには武田が輝きを放つことが重要だ。

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