「堂安が突然帰ってきた」 日本のレフティーモンスターはオランダの地で急にスターとなった

PSVで主力となった堂安 photo/Getty Images

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予想していなかった絶好調の前半戦

アヤックスから王座を奪えるだろうか。現在エールディヴィジにて必死の戦いで首位を守っているのがPSVだ。

アヤックスが56得点4失点と圧巻の成績で勝ち点42を奪っているのに対し、PSVは46得点24失点。アヤックスとは力量に差があるようにも思えるが、PSVは何とか勝ち点43を稼いで首位をキープしたまま年内の戦いを終えた。

チャンピオンズリーグでも結果を出しているアヤックスを抑えてPSVが首位に立つとは予想外だったが、PSVにとって大きかったのは戦力外かと思われた選手の数名が復活したところにある。
日本代表MF堂安律もその1人だ。オランダ『FC Update』は、「突然堂安が帰ってきた」と復活に驚く。昨季の活躍から右のウイングはノニ・マドゥエケのものになると思われたが、今季はマドゥエケに怪我が続いている。

そのチャンスを活かしたのが堂安で、リーグ戦10試合に出場して3得点1アシストと活躍。指揮官ロジャー・シュミットは贅沢な悩みを抱えることになり、堂安かマドゥエケか選ばなければならない。

「堂安はプレイタイムが不足していたために昨季ドイツのアルミニア・ビーレフェルトにレンタル移籍したが、彼はそこで上手くやった。PSVは彼を残留させることにしたが、その判断を後悔することはない。堂安はチャンスを両手で掴んだ。マドゥエケと堂安、2人がフィットしている場合は難しいチョイスだ。高速ドリブラーのマドゥエケか、プレイメイカーとして自身をアピールした堂安か」

同メディアはこのように付け加えているが、堂安の復活によって2列目の層が厚くなったのは間違いない。アヤックス相手にリードを守り切れるのか、堂安もそのカギを握る人物の1人と言っていい。

他には昨季怪我が続き、今季途中より本領を発揮してきた26歳のメキシコ代表MFエリック・グティエレス、ヘラクレス時代より攻撃的MFやウイングを務めながら、現在のPSVでは攻撃的な左サイドバックとして存在感を強めてきた22歳のブラジル人MFマウロ・ジュニオールも今季のサプライズ選手に挙げられており、想定外の活躍が続いたこともアヤックス相手にリードできている理由なのだろう。

戦力的にはアヤックスが優勝候補No.1であることに変わりないが、PSVはどこまで逃げ切れるか。

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