トッテナムをヒヤリとさせた“個の力” 中堅クラブで圧倒的な実力見せつけるチェルシー産の才能

トッテナム戦で途中出場から存在感を放ったブロヤ photo/Getty Images

チャンス少なくても随所で存在感

いつかこの若者は、プレミアリーグでも最高級と呼ばれるようなストライカーとなっていくのだろうか。まだ弱冠20歳のプレイヤーだが、早くも周囲のファンにそんなことを思わせるようなパフォーマンスを披露している若手がいる。チェルシー下部組織からまたも出てきた逸材の名は、アルマンド・ブロヤだ。

かねてより、チェルシー下部組織のなかでも特別な才能として注目を浴びていたブロヤ。身長191cmのサイズに水準以上のテクニックも併せ持つCFとあって、周囲からの期待は非常に大きかったと言っていい。昨季はフィテッセ(オランダ)へとレンタルされ、エールディビジで10ゴール2アシストを記録。順調に育っている印象は強かった。

そして、今夏2度目のレンタルで向かったサウサンプトンでも、ブロヤはその才能の片鱗を見せつけている。2021-22シーズンはここまで公式戦17試合の出場で6ゴールを挙げている同選手。長身を活かしたポストプレイに加えてパワフルなドリブルでの突破も相手の脅威となっており、チェルシー期待の大型ストライカーは現在目覚ましい速度で成長を遂げている。

そんなブロヤのポテンシャルの高さは、現地時間29日に行われたプレミアリーグ第20節のトッテナム戦でも見て取れた。この試合に71分から出場した同選手は、わずか20分前後のプレイタイムでも随所で存在感を発揮。味方が1人少ない状況で多くのチャンスには恵まれなかったが、74分に見せた果敢な突破などを筆頭にトッテナムをヒヤリとさせるシーンを何度か演出。後半ATには相手陣内において単騎でボールを奪ってからフィニッシュまで持っていくシーンも見られ、どこかで一発を決めてもおかしくない雰囲気は漂わせていた。

レンタル先ですくすくと成長するチェルシー産の若き才能。今後ブロヤがプレミアでどこまで支配的なストライカーとなっていくかには、引き続き注目したいところだ。

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