ペップ・シティに頼れる新たなSBが覚醒? “左サイド版カイル・ウォーカー”となったオランダ代表DF

アケの守備力が光ったブレントフォード戦であった photo/Getty Images

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今後も継続して起用されるか

プレミア首位を走るマンチェスター・シティは30日に昇格組であるブレントフォードと対戦。1-0で勝利したものの、相手の5バックを崩すのに苦労しており、何とか勝ち点3を得た形となった。

とはいえ、同日に行われたチェルシー対ブライトンは1-1の引き分けに終わっており、ここで勝ち切れたのは大きい。カイル・ウォーカーやロドリはこの試合でも欠場しており、彼らを休ませつつ、白星を挙げられたのは今後につながるだろう。そんな重要な試合で存在感を放ったのが、DFネイサン・アケだ。

本職はセンターバックのアケだが、この試合では人員不足気味の左サイドバックで起用されている。以前もこのポジションで起用されたことはあったが、パフォーマンスは微妙であったため心配された。しかしこの試合では、オランダ代表DFが持つ守備力が光っていた。特にブレントフォード戦ではカウンター対応に秀でているウォーカーが欠場しており、守備面が不安要素だったが、アケがイングランド代表DFに負けず劣らずの快速を見せて対応していた。タックル成功数2回、インターセプト数1回と数字も出ており、危ない場面で自慢の守備力を生かしてチームを救っている。

しかし、ビルドアップはまだまだ改善が必要だ。フルタイムでパス成功数は92%と高い数字を誇っているが、横パスやバックパスが多く、オレクサンドル・ジンチェンコやジョアン・カンセロのように自分が司令塔となって攻撃を操ることができていない。これができればより攻撃面が活性化されることになるのだが、今後に解決したい課題となるか。

ビーズ戦では左版カイル・ウォーカーのような働きを見せたアケ。以前まではCBなのかSBなのかどっちつかずな選手だったが、守備ではジンチェンコやカンセロを上回るものを持っており、今後SBでの序列に変化が訪れるか(データは『WhoScored.com』より)。

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