悪夢の開幕3連敗からは考えられない 大きく飛躍したガナーズのトップ4フィニッシュはあるか

シティ相手にも善戦したアーセナル photo/Getty Images

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この試合で一気に格を取り戻した

年末年始も変わらずリーグ戦が行われているプレミアだが、今季好調を維持しているアーセナルが、王者マンチェスター・シティをあと一歩のところまで追いつめていた。

プレミアリーグ第21節ガナーズ対シティの一戦は1-2でジョゼップ・グアルディオラ率いるシティが逆転勝利を収めた。

結果シティに勝ち点3が入ったこのゲームだが、内容ではガナーズに軍配が上がったか。シティはブレントフォード戦から中2日、ガナーズはノリッジ戦から中5日とコンディションに差はあったが、セカンドボールの奪い合いはミケル・アルテタ率いるガナーズの圧勝だった。

ビルドアップが得意なシティのDF陣に組織されたハイプレスを仕掛け、パスを誘導。左ウイングFWラヒーム・スターリングの位置でボールを奪うことに何度も成功している。対峙するDF冨安健洋の守備力もあり、中盤でボールを奪うと一気にシティ陣地になだれ込み、攻勢に出ていた。攻撃ではブカヨ・サカの先制点もあり流れを掴んでいたが、グラニト・ジャカのPK献上とガブリエウ・マガリャンイスの退場で完全に主導権を奪われてしまい、試合には敗北している。

素晴らしい前半だっただけに、悔しい敗戦となったが、ネガティブなガナーズの印象が一気に払拭されたゲームだといえる。ハイプレスからカウンターを仕掛けるゲームプラン、選手個々のパフォーマンスは十分にプレミアトップクラスと渡り合えるレベルであり、あと一つ何かがかみ合っていれば、勝ち点3を得ていたのはガナーズだったかも知れない。

また、この日を境にアルテタ・ガナーズがトップ4入りの最有力候補となったか。暫定ではあるが、すでに順位は4位であり、このまま好調を維持できれば現実味のある話だ。ライバルはラルフ・ラングニックが就任したマンチェスター・ユナイテッドやウェストハム、トッテナムだが、マンUは下位のニューカッスルに引き分け、ハマーズは同じく下位のサウサンプトンに引き分けている。次節はしっかり勝ち切ったが、今後も同じように勝ち点をこぼす可能性は高い。スパーズはアントニオ・コンテのもとで以前の強さを取り戻す兆しを見せており、注意すべきはノースロンドンのライバルだ。

悪夢の開幕3連敗からシティに善戦するほどに強くなったアーセナル。今季最も変化があったチームであり、後半戦は彼らが上位争いを面白くさせる存在となるだろう。

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