先発したゲームは全勝なのに不在時は…… リヴァプールが失えない“コンダクター”

中盤のクオリティ引き上げるチアゴ photo/Getty Images

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攻撃のクオリティを引き上げる存在

1試合消化が少ないものの、3位リヴァプールと首位マンチェスター・シティの勝ち点差は11に広がっている。

強敵との戦いも含まれていたとはいえ、リヴァプールは年末年始の過密日程にて勝ち点を取りこぼしてしまった。トッテナムとは2-2、レスター・シティには0-1で敗れてしまい、チェルシーとは2-2のドローだった。マンCについていくには、ドローでも痛い。

この3試合に関して英『Planet Football』が注目したのは、MFチアゴ・アルカンタラを欠いて戦っていた点だ。
チアゴは新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたために3試合を欠場。仕方のないことだが、チアゴがいる時といない時では攻撃の組み立てレベルが変わってしまう。

今季のチアゴは怪我で離脱している時期もあり、今季はシーズン全体で9試合の先発に留まっている。しかし、この9試合は全勝だ。それも大量点を奪えているゲームが多く、アーセナル(4-0)、サウサンプトン(4-0)、エヴァートン(4-1)などチアゴが立て続けに先発した11月後半から12月初旬のリヴァプールは極めて強かった。

逆にチアゴが先発しなかったゲームはウェストハム(2-3)、ブレントフォード(3-3)など勝ち点を取りこぼしている。昨年10月のマンチェスター・シティ線(2-2)でもチアゴを怪我で欠いていたのは痛手だった。

好調時のチアゴは替えの利かない存在となり、リヴァプールの攻撃を数段上のレベルへ引き上げてくれる。リヴァプール加入以降は怪我の問題もあってフル稼働できていないが、パフォーマンスレベルはさすがの一言。チアゴを欠いた中で首位マンCを追いかけるのはかなり苦しいだろう。

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