アフリカの代表国でプレイしていると知っていた？ 今アフリカで注目される“4人”の若き実力者
タプソバはブルキナファソ代表の番人 photo/Getty Images
今回のネイションズカップにも召集受ける
9日の開幕が迫るアフリカ・ネイションズカップでは、エジプト代表FWモハメド・サラーやセネガル代表FWサディオ・マネなどビッグクラブでプレイするスター選手たちが注目を集めている。
しかし、今のアフリカには他にも面白いタレントが揃っている。今大会で注目したい逸材は他にもいるのだ。
1.エドモン・タプソバ（ブルキナファソ代表/DF/レヴァークーゼン）
残念ながら今年のワールドカップ・アフリカ予選では2次予選にて敗退となってしまったが、ブルキナファソも力をつけている。中でも22歳の大型センターバックであるタプソバはスター選手の1人で、2020年より加入したレヴァークーゼンでは早々にポジションを確保。ブルキナファソ代表では2016年からプレイを始めた早熟のエリートDFなのだ。
194cmのサイズを誇り、ブンデスリーガでもその評価は高い。ブルキナファソ代表では前線にアストン・ヴィラ所属のFWベルトラン・トラオレが構えているが、守備のキーマンはタプソバ、攻撃のキーマンはトラオレといったところか。
ブルキナファソにはアヤックスでも活躍していた現シャフタール・ドネツクFWラシナ・トラオレ（20）も期待の若き逸材なのだが、残念ながら負傷離脱している。
2.アマドゥ・ハイダラ（マリ代表/MF/ライプツィヒ）
ラルフ・ラングニックが指揮官に就任したマンチェスター・ユナイテッドの補強候補に挙げられていたのが23歳のセントラルMFハイダラだ。ラングニックが求めるハイスピードなフットボールに合う選手と考えられているわけだが、今のマリ代表にはそうした特長を持つMFが多く揃っている。
ハイダラの他にもオーストリアの名門ザルツブルクで評価を伸ばす22歳のMFモハメド・カマラ、そのザルツブルクからステップアップして今はドイツのホッフェンハイムでプレイする25歳MFディアディ・サマッセク、プレミアリーグにて潰し屋として人気を高めているブライトンMFイヴ・ビスマ（25）など、中盤で相手にしたくないハードワーカーが揃っているのが特長か。
彼らは若い頃よりマリ代表でプレイしており、1つの黄金期と言っていいかもしれない。カタール大会へ向けたアフリカ予選でも2次予選を無敗で突破して最終予選へ駒を進めており、ワールドカップ出場のチャンスもあるアフリカの準強豪だ。今回のネイションズカップでも上位を目指すだけの力は備えている。
モリバはギニア代表を選択 photo/Getty Images
注目のティーンエイジャーも召集受ける
3.イライクス・モリバ（ギニア代表/MF/ライプツィヒ）
またまたライプツィヒより、バルセロナのカンテラ（下部組織）出身の大型MFモリバにも注目が集まる。ライプツィヒへの移籍は成功したとは言い難いが、同国期待のスター候補生なのは間違いない。
以前はスペイン世代別代表を選択していたものの、A代表はギニアを選択。新型コロナウイルスの影響もあって代表デビューは遅れたが、ネイションズカップでのデビューが迫る。まだ18歳と若いものの、同国の主力候補だろう。
4.ハンニバル・メイブリ（チュニジア代表/MF/マンチェスター・ユナイテッド）
昨季プレミアリーグデビューを果たした期待の18歳MFメイブリは、すでにチュニジアA代表で9試合もプレイしている。今大会でも同国の最年少メンバーとして召集を受けており、こちらもスター候補生だ。
チュニジアもワールドカップのアフリカ最終予選へ駒を進めているクセ者集団で、他にもアーセナルのリザーブチームに所属する20歳DFオマル・レキクも召集するなど面白い若手も出てきている。
全体的には小粒な印象ではあるものの、メイブリやレキクといった選手がビッグクラブでポジションを得られるようになれば面白い。特にメイブリは期待のスター候補だ。
彼らはアフリカの中堅国といった立ち位置だが、それなりにタレントは揃っている。これもアフリカのワールドカップ予選が厳しいとされる理由の1つであり、今回のネイションズカップでも優勝候補とされるセネガルやアルジェリアを潰すチームが出てくるかもしれない。そうしたサプライズも見どころの1つだ。