ポグバ、N・ペペら“プレミアクラブ史上最高額組”は失敗なのか 高額移籍金の成功例は多くない

グリーリッシュは昨夏の目玉補強だったが…… photo/Getty Images

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厳しい評価を受ける選手も

近年は移籍金が高騰してきたこともあり、毎年のようにクラブレコードを更新する最高額での移籍が実現している。

例えば昨夏はマンチェスター・シティがアストン・ヴィラからイングランド代表MFジャック・グリーリッシュを1億ポンドで引き抜いたことが話題を呼んだが、問題はクラブレコードで獲得されたプレイヤーが移籍金額に見合うパフォーマンスを披露しているかどうかだ。

グリーリッシュに関しては評価が分かれるだろう。元より得点を量産するプレイヤーではないものの、ここまでリーグ戦14試合で2得点2アシスト。1億ポンドに見合う活躍とは言えないか。
チェルシーは昨夏にFWロメル・ルカクをこちらもクラブ史上最高額となる9750万ポンドで獲得。1シーズン目のグリーリッシュとルカクにはもう少し時間が与えられるべきだが、ルカクの方も思うようなロンドン生活とはなっていない。最近も指揮官トーマス・トゥヘルとのトラブルが報道されるなど、チームに100%フィットしているわけではない。チェルシーの支払った移籍金が正解かは微妙なところだ。

アーセナルはペペ獲得に7200万ポンドを費やした photo/Getty Images

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高額の移籍金に見合う活躍は簡単ではない

さらに英『GIVE ME SPORT』が厳しい評価を下したのは、アーセナルが2019年に最高額となる7200万ポンドで獲得したFWニコラ・ペペ、トッテナムが2019年に最高額の5500万ポンドで獲得したMFタンギー・エンドンベレ、マンチェスター・ユナイテッドが2016年に8900万ポンドで獲得したMFポール・ポグバの3人だ。

同メディアはこの3人の獲得に関して、失敗と評価している。ポグバの評価はやや厳しすぎるようにも思えるが、好不調の波が激しいキャリアになっているのも事実だ。移籍金額に見合う働きとは言えないか。出番の増えないペペとエンドンベレも失敗とジャッジされても文句は言えない。

クラブレコードでの移籍は選手に余計なプレッシャーをかけるのか、意外と成功しないケースも目につく。同メディアが大成功と評したのは、リヴァプールが2017年に7500万ポンドで加えたDFフィルジル・ファン・ダイクのみ。ファン・ダイクのパフォーマンスならば7500万ポンドも安く感じられるか。

今後もプレミアリーグ勢は札束攻勢を仕掛けるだろうが、上手くいくケースばかりとは限らない。今季の場合は早くもグリーリッシュとルカクに疑いの視線が向いており、2人とも今季終了後には失敗リストに入れられることになるかもしれない。

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