30代後半から《長谷部誠の全盛期》と誰が予想した? 脇役から主役へ変わった7年半

フランクフルトで今も主役となる長谷部 photo/Getty Images

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もうブンデスリーガでも便利屋ではなくなった

今月18日、もはや鉄人とも言える元日本代表MF長谷部誠は38歳の誕生日を迎える。だが、年齢は長谷部にとって意味のないものだ。

一時は今季限りでの引退も噂されたが、現在では来季も所属するフランクフルトと契約を結ぶ可能性が高くなっている。チームの精神的支柱であると同時に、ピッチ上でのパフォーマンスも高く評価されているのだ。

その貢献度は独『Bild』も高く評価する。
「まだチームは長谷部なしでは機能しない。彼の経験、戦術理解など、彼は不可欠だ。最終ラインでプレイする場合も、守備的MFでプレイする場合でもだ。彼が2014年にニュルンベルクからフランクフルトにやってきた時は、誰もこうなるとは予想できなかっただろう」

ドイツでプレイを始めた当初の長谷部はヴォルフスブルクで便利屋的存在となっており、複数のポジションをこなす地味なプレイヤーとのイメージだった。2013年に加入したニュルンベルクでもそれは同じで、しかもニュルンベルクでは2014年に入ってから怪我で長期離脱することになった。終盤戦で復帰したものの、フランクフルトのサポーターも長谷部にはそこまで良いイメージを持っていなかったかもしれない。

しかし、フランクフルトでは一転して主役に。年齢を重ねても大きな怪我はなく、フランクフルトではヨーロッパリーグの舞台も経験できた。気付けば出場試合数は252に達し、長谷部のキャリアでは浦和レッズ時代をも超えて最も多くのゲームをこなしたクラブになった。

この数字は来季へさらに伸びていく。経験値を上手く活かしている長谷部は、30代後半より全盛期を迎えた珍しいタイプの選手と言えそうだ。

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