今は《21世紀ワーストのユーヴェ攻撃陣》? モラタ&ディバラが最多5ゴールの衝撃

得点数増えないユヴェントス photo/Getty Images

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チームとしても28点しか奪えていない

順位は5位まで上がってきたものの、ユヴェントスの得点数が伸びてこない。20試合を消化した段階で28得点。これは現在セリエAの上位10クラブの中でワースト2番目の数字だ(最少は10位ボローニャの27得点)。

伊『Gazzetta dello Sport』によれば、チームとして20試合消化時点で28得点しか奪えていないのは1999-00シーズン以来のことだという。当時のユヴェントスは2位でリーグを終えたものの、得点数は46得点とかなり少なかった。このままでは、今季のユヴェントスはチームとして21世紀ワーストの攻撃陣になってしまう恐れもある。

やはり物足りないのは、ストライカーだ。現在チーム得点王はfWアルバロ・モラタとパウロ・ディバラで5点ずつだ。1999-00シーズンには元イタリア代表FWフィリッポ・インザーギがおり、インザーギはリーグ戦で15得点を挙げていた。今のチームにはインザーギほど得点を計算できるFWが見当たらない。クリスティアーノ・ロナウド退団の衝撃はまずまず大きいと言える。
モラタとディバラには後半戦の奮起を求めたいところだが、このままではリーグ戦で二桁得点を奪う者が誰もいないなんてシナリオもあり得るかもしれない。過去のユヴェントスを振り返ると、リーグ戦で二桁得点者がゼロだったのは2010-11シーズンが最後だ。当時は7位でリーグを終えており、FWファビオ・クアリアレッラとアレッサンドロ・マトリが9得点でチーム得点王となっている。

ちなみに同じく7位で終えたその前の2009-10シーズンも、最多得点者はFWアレッサンドロ・デル・ピエロの9得点。7位で終えた両シーズンはいずれも決定的なゴールゲッターを欠いていた。

その後のユヴェントスも決して頼れるストライカーがいたというわけではないが、2013年にFWカルロス・テベスが加わってからは前線も盤石なものになっていた。テベスは2013-14シーズンにリーグ戦19得点、続く2014-15シーズンも20得点を挙げて優勝に貢献。

そこからは同じアルゼンチン人FWゴンサロ・イグアインがエースの座を引き継ぎ、2016-17シーズンに24得点を挙げるなど活躍。その後はクリスティアーノ・ロナウドがその役割を引き継いだ。

今のチームにはそれを引き継いでくれるFWが存在せず、ディバラの得点ペースも伸びてこないのは痛い。今の攻撃力でトップ4に入るのは厳しいが、ここから攻撃を引っ張るのは誰か。少なくとも今後の市場で決定力の高いFW引き抜きは絶対のミッションとなりそうだ。

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