デビュー戦が最も輝いていた? “クラブ史上最高額6500万ポンド”で加わったエンドンベレの現在地

スパーズでのキャリアが終わりに近づいているエンドンベレ photo/Getty Images

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まだ25歳と若くやり直しはできる

他リーグと比べ莫大な放映権料が入ることで知られるプレミアリーグ。その影響から各クラブの補強は毎年豪華であり、英『Sky Sports』によれば今夏の移籍市場での支出総額は10億2000万ポンド(日本円にして約1547億円)ともいわれている。

景気が良いことは素晴らしいことだが、移籍金は高まる一方だ。そのため、適正額以上の値段で獲得されることが多く、トッテナムで苦しんでいるタンギー・エンドンベレはまさにそんなインフレした移籍市場の被害者といってもいい。

フランスのリヨンで頭角を現し、2019年にスパーズにやってきたエンドンベレ。中盤を本職とするボックス・トゥ・ボックスの選手だ。攻守両面での活躍が期待できる選手であり、リヨンから獲得した際は6500万ポンドのクラブ史上最高額が支払われている。

こういった背景もあり、大きな期待を寄せられていた同選手だが、今季は指揮官のヌーノ・エスピリト・サント、アントニオ・コンテともに重宝されず、中盤でいえばハリー・ウィンクスやピエール・エミール・ホイビュルクが起用されている。直近のモアカム戦では久しぶりの先発となったのだが、特別中盤で存在感を示したわけでなく、69分にベンチに下げられている。また、試合は3-1で勝利したが、交代時は0-1で負けていたにも関わらずゆっくり交代を行ったことでスタジアムのファンから反感を買い、大ブーイングを浴びせられてしまった。

英『GIVEMESPORT』でもエンドンベレの獲得はスパーズの歴史の中でも最悪な署名の一つだと報じている。ここでも移籍金が高すぎると批判されており、もう少しお手軽な移籍金であれば批判も少なかったかもしれない。同紙によれば元スパーズの監督であるジョゼ・モウリーニョが率いるローマが関心を寄せているようで、エンドンベレはイタリアへ向かう可能性がある。

デビュー戦では素晴らしいミドルシュートを決め、チームを勝利に導いたエンドンベレ。しかし、そこから継続して評価されることはなくなっており、イングランドでのキャリアも終わりへと向かっているか。

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