EUROで活躍したCBコンビがまさかの絶不調 スリーライオンズで試したい3人のヤング・タレント

ホワイトは筆頭の一人だ photo/Getty Images

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ここまで同時に不調になるのも珍しい

今夏に行われたEURO2020では決勝でイタリアに敗れるも、存在感を示したイングランド代表。多くの若手が台頭したことでチームに競争力が生まれており、2022年に行われるワールドカップ・カタール大会では優勝候補の一角として挙げられている。

しかし、ここまでチームを最後尾から支えてきたジョン・ストーンズとハリー・マグワイアのセンターバックコンビがどちらも不調に悩まされている。本大会まであと約1年となったが、復調する気配が見えない。彼らはビルドアップや守備本来のはじき返す能力が高く、信頼できる選手だったが、今季はEUROで見せた安定感が失われてしまった。

本来の実力は彼らがイングランドでもトップであり、コンディション調整ができれば彼らで本大会に臨めばいいのだが、もしものことを考えると控えはタイロン・ミングスやコナー・コーディらであり、少し心配な布陣となってしまう。そこで他ポジション同様に若手の台頭に期待したい。

今イングランド最も勢いに乗っているCBであればアーセナルのベン・ホワイト(24)の名前が挙がる。前評判通りビルドアップの能力はピカイチであり、懸念されていた守備もそこまで問題視するほどではない。

アーセナルと同じく若手を重宝しているクリスタル・パレスではマーク・グエーイ(21)が成長している。逸材を輩出することで知られるチェルシーユース出身であり、今季からパトリック・ヴィエラのもと出場機会を得ている。ここまで2ゴールと得点力も兼ね備えており、今季の出来であれば選出されても不思議ではない。

日本代表MF川辺駿が移籍したことで話題となったウルブズではマックス・キルマン(24)が存在感を示している。昨季から素晴らしいパフォーマンスを披露していたが、今季は安定感が生まれており、コーディと共にウルブズの3バックでスタメンを任されている。現代的な運べるCBであり、英『Daily Mail』でもガレス・サウスゲイトはスリーライオンズに招集するべきだと報じている。

フィル・フォーデンやメイソン・マウントらが台頭した前線と同じく後方でも期待できるヤング・タレントがプレミアリーグで活躍している。既に最終予選は終わっており、実戦で試す機会はそこまで多くはないが、今後のことを考えれば招集される可能性は高いだろう。

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