3年半で“547分間”しかピッチに立てず イタリアの神童は消えた天才となるのか

ミランでも状況変わらぬペッレグリ photo/Getty Images

成長にブレーキがかかった

2016年の12月、15歳でセリエAデビューを果たす神童が現れた。当時ジェノアのアカデミーから上がってきていたイタリア人FWピエトロ・ペッレグリだ。

誰もがイタリアの至宝と期待をかけることになり、ペッレグリも2017年のラツィオ戦で2得点を挙げるなどスタートから快調だった。超早熟の大型ストライカーとして評価はうなぎ上りだったのだ。

その活躍から2018年1月にはフランスのモナコへ移籍することになるのだが、急ブレーキがかかったのはここからだ。今では消えた天才となる危険性まで出てきている。

ペッレグリは怪我に苦しむことになり、プレイタイムが激減。今夏にはミランにレンタル移籍することになったが、状況にはあまり変化がない。

ミランにはズラタン・イブラヒモビッチ、オリヴィエ・ジルーもいるため、ペッレグリが万全の状態でもプレイタイムを得られるかは微妙なところだろう。

2018-19シーズンから見ていくと、ペッレグリはこの3シーズン半で547分間しかピッチに立っていない。今年3月には21歳を迎えるが、怪我もあってこの3シーズン半では成長した印象がない。今のところはイタリア代表にも入れないだろう。

それでもミラン側はペッレグリの将来性に期待しているようで、伊『Sky Sport Italia』はミランがペッレグリを600万ユーロで買い取った後、他クラブにレンタル移籍させるプランを考慮していると伝えている。

イタリアサッカー界としてはペッレグリの可能性を消したくないが、ここから復活できるのか。消えた天才となるには惜しい逸材だ。

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