実はアーセナルの方が“1億ポンド”も多く使っていた リヴァプールとの補強額の差に注目集まる

7200万ポンドで獲得されたペペは大苦戦 photo/Getty Images

6年半の数字を見てみると……

13日に行われたリーグ杯・準決勝1stレグのリヴァプールVSアーセナル。リヴァプールが攻め込みながらもスコアレスドローで終えることになったわけだが、やはりまだ両チームの間には実力差がある印象だ。アーセナルはここから2、3年ほどをかけてこの差を埋めていかなければならない。

大事なのは今後の補強だが、少々興味深い数字もある。リヴァプールにユルゲン・クロップがやってきた2015年夏より計算すると、アーセナルの方が補強に多額の資金を投じているのだ。

英『The Sun』によれば、リヴァプールが2015年の夏から5億4855万ポンドを投じているのに対し、アーセナルは6億6255万ポンドを投じている。1億ポンド以上の差がついており、いかにリヴァプールが上手に補強してきたか分かる数字か。リヴァプールはバルセロナにMFフィリペ・コウチーニョを多額の移籍金で売却するなど、クロップ就任以降は市場での動きが巧みな印象だ。

ムスタフィも安定感に欠けていた photo/Getty Images

アーセナルは空振りに終わる補強もあった

一方でアーセナルは7200万ポンドを費やしたFWニコラ・ペペが思うほどヒットしなかったり、3500万ポンドで獲得したDFシュコドラン・ムスタフィにミスが目立つなど、空振りに終わった補強も少なくない。DFベン・ホワイトに5000万ポンドなど、高額すぎるのではと議論になることもある。

リヴァプールの方は7500万ポンドで獲得したDFフィルジル・ファン・ダイク、6700万ポンドのGKアリソン・ベッカーがヒットし、FWモハメド・サラーをボーナス込みで4440万ポンドで獲得するなど、そこまで多額の移籍金を支払うことなく実力者を加えることに成功している。マネの方も推定3400万ポンドほどとされており、こちらも実力から考えるとボーナス感が強い。

ただ、同メディアも昨夏のアーセナルの補強は評価している。ホワイトが5000万ポンドに見合うセンターバックかは意見が分かれるかもしれないが、冨安健洋、GKアーロン・ラムズデールと守備陣を中心にヒットは出ている。前線で若手を信頼する空気感も整いつつあり、未来への扉が開かれたといったところか。

まだリヴァプールとの実力差はあるものの、市場での良い動きを継続すれば状況も変わってくる。お金をかけすぎることなく実力者を引き抜ければ理想的だが、アーセナルは今後の市場で上手く立ち回れるか。昨夏の路線延長が1つのカギだろう。

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