イタリアの地でエイブラハムは復活へ ローマで消えつつあるチェルシー時代の停滞感

今季はローマでプレイしているエイブラハム photo/Getty Images

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調子戻してきたイングランドの若き点取り屋

昨季チェルシーでは厳しい立場に置かれていたストライカーだが、新天地での彼は着実に復活への道を歩み始めている。今季からプレイするイタリア・セリエAにて、コンスタントにゴールを積み重ねているのはFWタミー・エイブハムである。

チェルシーで漂い始めていた停滞感を払拭するため、今季からローマへと活躍の場を移しているエイブラハム。シーズン序盤戦こそゴールポストにシュートを阻まれるシーンも多く見受けられたが、それでも彼はここまでコンスタントにゴールを陥れており、現時点では公式戦27試合の出場で14得点を記録中だ。

シーズン前半戦はやや苦しむ時期もあったが、イタリアで過ごす最初のシーズンはひとまず順調なエイブラハム。加えて、ここまでの1試合平均得点数「0.519」という数字は、今季欧州4大リーグでプレイしているイングランド人ストライカーのなかで最も高い数値だ。トッテナムでハリー・ケインの出遅れがあったとはいえ、これは注目すべきスタッツのひとつと言えるだろう。
「怪物になれ」。昨年11月にはジョゼ・モウリーニョ監督からこのような言葉を受けたと明かしたエイブラハムだが、彼はそうなるための道をイタリアで再び歩み始めたと言って良さそうだ。もちろん、本物の怪物FWとなるためにはもう少しハイペースで得点を積み上げていきたいところだが、着実にブレイク当時の輝きを取り戻しつつあるイングランド代表FW。ここからエイブラハムがさらにギアを上げてくることには大いに期待したい。

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