堅守自慢だったのに“ラスト15分”が守れない 崩れ始めるシメオネ流アトレティコ

アトレティコを指揮するシメオネ photo/Getty Images

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リードを守れないのはアトレティコらしくない

ラスト15分が守れない。今季のアトレティコ・マドリードが抱える問題の1つだ。

13日にはスペイン・スーパー杯の準決勝でアスレティック・ビルバオと対戦したが、77分にイェライ・アルバレス、81分にニコ・ウィリアムズのゴールを許して1-2で敗れてしまった。今季の問題点を象徴するような流れとなってしまい、堅守で知られたディエゴ・シメオネ率いるアトレティコはこの日も1点のリードを守れなかった。

今季の戦いを振り返ると、10月のレバンテ戦では2-1とリードしながら後半アディショナルタイムにPKを決められて2-2のドローに。11月のバレンシア戦は3-1とリードしながら、後半アディショナルタイムに入ってからウーゴ・ドゥロに2点を決められてまさかの3-3ドロー。
12月のマジョルカ戦では終盤まで1点をリードしていたが、80分にフランコ・ルッソ、そして後半アディショナルタイムには日本代表MF久保建英に独走からゴールを決められてまさかの敗北。下位組相手に不用意すぎる敗北だ。

さらに12月はセビージャとの上位対決も1-2で落としており、このゲームも88分にルーカス・オカンポスに決勝点を決められている。

これらのゲームで確実に勝ち点を確保していれば、リーグ戦でも首位レアル・マドリードと勝ち点差が16点も開くなんてことにはならなかった(アトレティコの方が1つ消化試合が少ない)。今のアトレティコが守備の部分に問題を抱えているのは明らかだ。

ミランダ、ディエゴ・ゴディンを軸に驚異的な守備力を発揮していた頃は、リードを守れないなんてケースは少なかった。攻撃面はタレントを加えて豪華になっているが、守備陣はゴディンやミランダの代わりが見つかっていないとも言える。あの堅守をどう取り戻すのか。シメオネ流のベースとなる部分だけに、守備の修正は絶対のミッションだ。

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