C・ロナウド去った途端ゴール量産 ベンゼマこそ天才FWなのか「彼が去ってからは……」

レアルで活躍続けるベンゼマ photo/Getty Images

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超オールラウンダーFWの高すぎる実力

時には脇役となり、ここぞの場面では主役としてゴールを奪う。レアル・マドリードFWカリム・ベンゼマは世界最高のオールラウンダーFWと言っていいだろう。

以前のレアルではクリスティアーノ・ロナウドが絶対的主役で、いかにロナウドの得点力を活かすかが1つのテーマになっていたところがある。そこではベンゼマも脇役で、攻撃はロナウドを中心に回っていたのだ。

そのためベンゼマは2016-17シーズンにリーグ戦11得点、2017-18シーズンは5得点と数字が伸び悩み、得点力が物足りないと批判を浴びることもあった。しかし、ベンゼマの得点感覚そのものが失われたわけではなかったのだ。
ロナウドが退団すると、ベンゼマは途端に危険なゴールゲッターへと変貌。2018-19シーズンは21得点、2019-20シーズンも同じく21得点、昨季は23得点、そして今季はここまでリーグ戦20試合で17得点と手がつけられない。本来はこれくらいの数字が残せるFWなのだ。

仏『France Football』のインタビューでも、ベンゼマはロナウド退団から変化があったと口にしている。

「すべてに僕が関与しているわけではないが、今の僕はチャンスを作り、そしてフィニッシュも決めている。これはリヨン時代と同じだよ。クリスティアーノがいた時は、僕がチャンスを作って彼が決めていた。マドリードでのクリスティアーノはシーズンに5、60点は奪っていたからね。僕は彼にスペースを与えるべく動いていた。彼が去ってからは、僕がそれらの得点部分の役割を引き受けたんだ」

ベンゼマは足下の技術はもちろん、ボールを持っていない時の動きもクレバーだ。サッカーIQが高く、非常に高いレベルでサッカーという競技を理解しているのだろう。ストライカーは自分がゴールを決めることに熱中するタイプが多いが、ベンゼマは味方を活かす柔軟性も持ち合わせる。こういう選手こそ、天才と呼ぶべきタイプなのかもしれない。

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