“6000万ユーロ”の移籍金はいつの日かバーゲンになるか 今季のサネに漂う完全覚醒の予感

バイエルンで大活躍のサネ photo/Getty Images

昨季とは評価が変わってきている

果たしてバイエルンがマンチェスター・シティから6000万ユーロもの移籍金で獲得したドイツ代表FWレロイ・サネは、その移籍金に見合うプレイヤーなのか。これはバイエルン1年目の昨季も話題になってきた。



昨季もリーグ戦では6得点9アシストと悪くない成績ではあったものの、どこか精彩を欠くプレイが目立ったのも事実だ。昨夏にはドイツ代表の一員としてEURO2020も戦ったが、そこでのパフォーマンスもドイツのサポーターを納得させるには至らなかった。

しかし、独『Sport1』は今季の戦いから評価が変わってきたとサネを称える。今季からチームの指揮官はユリアン・ナーゲルスマンに交代しており、それがサネに良い効果をもたらした部分もあるのだろう。今季はここまでリーグ戦18試合で5得点7アシストの数字を残しており、昨季の得点数&アシスト数を超えてくる可能性が高い。

細かい数字を見ていくと、今季のサネはキーパス(シュートに直結するパス)を36本記録しているが、これはすでに昨季記録した33本を上回っている。シュートの意識も変わってきており、こちらは今季リーグ戦で55本のシュートを打っている。昨季は32試合に出場して57本だったため、昨季の数字は確実に超えてくるだろう。

キャリアの中で最もシュートを放ったのはまだシャルケに在籍していた2015-16シーズン(68本)のことだが、この数字も今のペースなら超えてくるだろう。ナーゲルスマンの下でシュート意識が増してきているのは間違いなく、理想としてはマンチェスター・シティ時代に記録したリーグ戦10得点のキャリアハイを更新したい。

ドイツ代表の方でも再び主力となれる可能性があり、サネにとって今季は大きな1年となっている。26歳という年齢を考えれば、バイエルンがサネ獲得に6000万ユーロを費やしたのも間違いではなかったか(数字は『WhoScored』より)。

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