バイエルンではもう時間切れ? セネガル代表では主力もブナ・サールに迫る放出のとき

バイエルンではなかなか出番に恵まれないブナ・サール photo/Getty Images

今冬移籍の可能性が濃厚に

2020年10月に加入してから1年半も経過していないが、現在バイエルン・ミュンヘンではひとりのサイドバックが窮地に立たされている。そのサイドバックとはセネガル代表DFブナ・サール(29)だ。

昨季開幕直後にマルセイユから1000万ユーロの移籍金で加入するも、ここまでバイエルンではほぼ良いところがないブナ・サール。昨季はハンジ・フリック前監督の下で15試合、そして今季もユリアン・ナーゲルスマン監督の下では現時点で10試合の出場にとどまっている。現在開催されているアフリカ・ネイションズカップでは主力としてセネガル代表を決勝トーナメントへ導いているが、所属クラブでの立場は怪しいと言わざるを得ない。

そんな状況を受けて、バイエルンは今冬ブナ・サールの放出に動いているようだ。独『Spox』によると、現在の同選手にはASローマやリールといったクラブが獲得に興味を抱いているとのことで、バイエルンに対して移籍に関する問い合わせを行なったという。バイエルンも条件面を吟味している最中のようだが、放出には前向きな姿勢を見せていると同メディアは伝えている。

「冬に移籍はしないよ。状況を変えるなら6月だ。バイエルンは非常にレベルの高いクラブだし、試合に出るのは簡単なことじゃない。だけど加入当初、フリックは僕に言った。『私がキミを獲得したのはバックアップとしてじゃない。2番目のファーストチョイスとして連れてきたんだ』とね」(独『Sport 1』より)

先日はこのように発言していたブナ・サール。だが、やはり彼がバイエルンで輝く未来は訪れないのだろうか。アフリカ・ネイションズカップではグループBのベストイレブンにも選ばれる活躍を見せているものの、時すでに遅し。どうしてもそんな印象が否めないセネガル代表DF。加えて、バイエルンにはバンジャマン・パヴァールという強力なライバルがいることもあって、どれだけ彼が好調でも依然として出場機会に恵まれないこととなる可能性も高い。それだけに、移籍という選択肢は本人のためにもなるはずだが、はたしてドイツの絶対王者で燻るサイドバックの運命やいかに。

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