ライプツィヒで暴れる弱冠20歳の“超攻撃的CB” クロアチアからやってきた巨大な才能

ライプツィヒで抜群の攻撃性能を披露しているグヴァルディオル photo/Getty Images

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ゴール前での落ち着きはまるで点取り屋

現地時間23日に行われたブンデスリーガ第20節のヴォルフスブルク戦に2-1で勝利し、ブンデスリーガでの順位を位にまで戻してきたRBライプツィヒ。一時はジェシー・マーシュ政権で位にまで順位を落としていた同クラブだが、ドメニコ・テデスコ監督の下で彼らはようやく調子を取り戻してきた印象だ。

そのなかでも、ひとり注目したいのは昨夏チームに加入したばかりのDFヨシュコ・グヴァルディオルだ。弱冠20歳の若手ながら、今季のライプツィヒでは安定して好パフォーマンスを披露している同選手。テデスコ監督の下では3バックの一角として定位置を獲得しており、今や彼がチームに欠かせない存在となったのは間違いない。

そんなグヴァルディオルに関して、現在各方面から称賛されているのがその攻撃力だ。もちろん、CBとしての能力も優れている同選手だが、より注目を集めているのは最終ラインの選手らしからぬ推進力。ヴォルフスブルク戦で挙げたゴールはまさに彼の特長が出ており、この20歳はカウンターの場面で左サイドから一気にゴール前まで侵入して得点を奪うことに成功した。その奪い方もCBの選手とは思えぬほどで、彼は最後にGKと1対1を迎えたなか冷静に浮き球のシュートをゴールへと流し込んでいる。まるで歴戦のストライカー。そう言っても差し支えないほど、このシーンにおけるグヴァルディオルの攻撃センスには目を見張るものがあった。
加えて、そのほかの攻撃性能も注目に値するグヴァルディオル。データサイト『SofaScore』によると、今季の同選手はドリブル成功数(26回:リーグDF中3位)やビッグチャンスクリエイト数(4回:同6位)などリーグDF中トップクラスの数字を記録している。彼より上位にランクインしているのがシーズン通してSBを務めている選手ということも、グヴァルディオルの特異性を際立たせている。

CBながら、攻撃時にもあらゆる場面で味方をサポートできるグヴァルディオル。まだ20歳の若者だが、はたして彼は今後どこまでスケールの大きな選手となっていくのだろうか。もしかすると、このクロアチア代表DFはそう遠くない未来に“ワールドクラス”となることも可能な逸材なのかもしれない。

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