ブンデスに左利きの“NEXTベッカム” ビッグクラブも見つめるホーミング・クロスの使い手

シュツットガルトで活躍するソサ photo/Getty Images

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チェルシーやインテルが関心か

元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムといえば、右サイドからの息を呑むほど美しいクロスで数多くのゴールをアシストしてきたキックの名手だ。現役時代にプレイした各チームでプレイスキッカーを担当し、行く先々で観衆を魅了した男。彼の右足がチームに与える影響はとてつもなく大きかった。

そして今、そんなベッカムの背中を追いかける選手がドイツ・ブンデスリーガにいる。その選手とは、シュツットガルトに所属するクロアチア代表DFボルナ・ソサ(24)だ。

ベッカムとは違い、得意とするのは左足のソサ。しかし、彼の蹴るクロスは各方面でベッカムが見せていたものに近いと評判になっている。決して特筆するほどのスピードがあるわけではないのだが、彼の供給したクロスは中央の味方選手へと吸い寄せられるような軌道を描くのだ。ベッカムのクロスも当時は“ホーミング・クロス”と一部で呼ばれていたが、たしかに現在ソサが披露しているものは非常にそれに近いと言っていいだろう。
加えて、左ウイングバックとしては186cmのサイズを活かした空中戦の強さや優秀なアジリティ性能にも定評のあるソサ。ベッカムに近いと評判のクロス精度に加えて、基本的な守備タスクもこなせるとあっては、将来的なビッグクラブ挑戦にも期待がかかる

そして実際、そんなソサには複数のビッグクラブも関心を示している様子。独『Spox』によると、現在の同選手には今冬の左WB補強を目論むチェルシーやインテルが獲得に向けて動き出しているという。どちらのチームの前線にもロメル・ルカクやエディン・ジェコといったターゲットマンがいるだけに、移籍となればソサのクロスが生きる可能性は高いだろう。

今はまだブンデス中堅クラブ所属だが、近い将来欧州のトップレベルでプレイすることとなるかもしれない左利きの“NEXTベッカム”。今後ステップアップを果たすこととなれば、ソサのプレイからは目が離せない。

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