“衰え”の2文字とは無縁の男? 37歳でも最高級の活躍見せるユヴェントスの大黒柱

ユヴェントスで今もなお最高級のパフォーマンスを披露し続けるキエッリーニ photo/Getty Images

百戦錬磨のCBはまだまだ元気

一体、この男はいつ衰えるのだろうか。数年前から彼の後継者候補として獲得した選手が何人もユヴェントスにやってきたが、そういった選手の多くが彼よりも先にビアンコネリを離れることとなっている。昨年8月に37歳を迎えたものの、いまだに驚異的なパフォーマンスを披露しているのはイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニだ。

もうベテランと呼ばれ続けて何年にもなるが、今季もここまで公式戦15試合に出場してユヴェントスの守備陣を支えているキエッリーニ。卓越した読みの鋭さに巧みな腕の使い方……。そのプレイぶりはまさに“老獪”。相手アタッカーの進撃を阻止する引き出しの多さは、世界広しと言えど彼の右に出る選手はそういないはずだ。

しかし、そんなベテランらしい老獪さが目立つ一方で、キエッリーニは時々若返ったかのようにアグレッシブなプレイを見せるところも恐ろしい。自軍の流れが悪いと見るや、自らのプレイで閉塞した状況を打開しようとするのがキエッリーニという男。普通の37歳なら思いついてもできないようなプレイを、彼はいとも簡単にやってのけてしまう。現地時間23日のセリエA第23節ACミラン戦で終了間際の86分に見せたドリブル突破は、まさにその典型例と言えよう。

流れを読む力に加えて、絶妙のタイミングで自らも動ける37歳の大ベテラン。キエッリーニはまだまだ“衰え”の2文字とは無縁の存在だ。

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